第8話  とりあえず異世界生活

僕とイケは、なんとなく異世界の状況を把握した。「イケ、そういうことだ。」

「二条、そういうことか。」

パブロがうらやましいそうに。僕らを見てる。

僕はあえて「ベルガル王国の騎士団長のパブロ君、何か?」

「僕も仲間になりたいんですけどー!」変顔をするパブロ。

イケがウケて笑う。

僕もウケながら「パブロ、その顔はダメだ反則だ。君はベルガル王国の騎士団長だろう。威厳がなくなるぞ。」

変顔を戻したパブロが「つい、やってしまった。君達の絶妙の仲の良さが、うらやましかったからな。」

「そっかー。3人はもう仲間だろう。

パブロ、何度も言わせるな。お前は、カマってちゃんか。」僕はパブロにダメ出し。

パブロが「うーん、」考えている。

イケがつっこむ。「パブロ君、そこは否定しろよ。」

「だな。」僕も頷く。

僕らは、とりあえずこの異世界をエンジョイすることにした。騎士団長という頼もしい仲間もできたし。それにこの世界で敵国のリプア王国と戦うことが、上崎を助けることにもなるしな。

イケが僕に「なになに、二条、今のその顔は女子のことでも考えていたな。上崎か?」

図星だ。

「ちょっと考えただけだ。」

パブロがからむ。「二条の好きな女子か?あの元気な女子か。」

「えっーパブロまでどうしてわかるんだ。」

「わかるさ。二条のあの時のパンチは効いたからな。ほんと痛かったんだぞ。

本気で彼女を異世界へ連れだすつもりはなかったけどな。」

「そうなのか。パブロ、顔が本気だったぞ。」

「騎士の鎧姿で凛々しかったんだろう。

ところでイケは気になる女子をおいて、来なかったのか?」

「いるよ。女子全員。みんなに会いたいよ。」

僕はイケに「イケ、お前は懲りないな。」

また僕らはふざけあった。

パブロの顔が少し引き締まる。

「イケの覚醒能力は女子を魅了してしまう能力だ。人を乗っとる能力だ。奴隷にもできる。二条の未来予知能力と同じ破壊級の力だ。敵のリプア王国を倒すためにこれから二条、イケには、異世界同盟2か国との交渉をお願いしたい。ガヤ王国。トリ王国だ。

ベルガル王国がすでに他の異世界の国と手を組んでいると見せつける目的もある頼む。」

「任せろ。」

パブロが「ありがとう。君達2人で本当に良かった。異世界人とこんなに気が合うとは思わなかった。」

「僕らも同じだ。」

「運命共同体で行こう。異世界はみんな、つながっている。」

「グー腹空いた。パブロ、ここ学食ないの?」

「まずは腹ごしらえだな。」



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