ギギギ


ある日のことです。


ふと見かけた雑誌の一冊、お一人の女性が表紙の雑誌にギギギと爪で引っ搔いてささくれだった跡がありました。


他の本も確認しますと女性が表紙一面を飾っている雑誌ばかりがほとんど同じような状態で、目についたものは片端から袋を入れ替えました。


しかし、それからもそのような出来事が続き、何か執着のようなものを感じ警戒しておりました。


ただ、とある日店長が一人のお客様に「ここ最近このような事件が起こって困っているのです」と申し上げたところ、それ以降その被害はピタリとやみました。


一体不思議なこともあるものです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る