捕食

 攻略開始から数日が経ち、迷宮も五、いや六層目か……まだ人工的な作りだった低層と比べ、自然の洞窟らしい鍾乳石等も増えてきた。彼女の背負う魔法鞄には順当に魔石と素材が増え、代わりに食材やランタンの燃料が減っていく。

 迷宮内の戦闘は地上の戦闘と勝手が違うが、中層でも概ね魔法学校で習った危険予測の範囲を越える物ではなかった。

 交代で深夜番をするキャンプも最初は寝付けないと思いきや、身体は正直に疲労を感じ、軽く鼾をするほど熟睡をしてしまった、らしい。メンバーからは大物だ、と呆れられる。


 冒険開始して五日目、深夜番に立つのは私……この階層は既に先駆者によって何度も攻略され、このパーティも私が加入する前に何度も踏破しているらしいが……幾度も使われた休憩場所、魔法具による探知補佐があったとしても流石に緊張する。

 ……モンスターが気付き難い様最低限の灯りだけがともる。其の心許ない光毎漆黒の迷宮に飲み込まれそうな原初の恐怖を感じる……時折遠くから聞こえる何かの遠吠え以外は聞こえない筈だったが……


 がさっ、がさがさっ、くちゃ、くちゃ……


 背後から布の擦れる様な音、そしてこれは……咀嚼音? いや、飴を舐める様な音が聞こえる……此方の天幕には確か……彼女ともう一人が入った筈だが……。

 寝付けないのなら軽い睡眠魔法をかけましょうか、と声をかける……少しの沈黙の後、入っておいでという声に引かれると……


 下半身裸の男と、彼の一物を咥える、彼女の姿……。


 何をして……と一瞬混乱しそうになったが、いや、言われなくても……加入初日に嫌という程見ていた光景があった。


 この男には……ぴちゃ、特殊な性癖があってね……この様にっ、くぽっ、見られる事で……ほら、こんなに大きくなってるでしょう?

 周囲からモンスターの気配も……感じないし、ぺちゃっ、ほんの数刻だけっ、見学して……貰えるかしらぁ?


 四つん這いで上半身をはだけさせ其の双丘を大きく揺らす彼女……。私の意思確認も、彼の悪趣味だという苦言も聞かず、ただ一心不乱にぐぽぐぽと下品な音を立て彼の股間を捕食する……。


 こんな……何時襲われるか解らないのに……あんな無防備な……


 どくっ、と音がしそうな勢いで口内へ射精され……其の白濁液を男と、私に魅せ付ける様に口を開け、胸に掛かったのまで丁寧に掬い取り、とろりとした表情で飲み込む。まだ怒張が衰えない一物を今度は其の大きな双丘で挟み込み……あの時と同じ様に噎せ返る獣臭と飛び散る飛沫……私はへなへなと座り込み、彼らの交尾を、ただ見つめる……



 はぁ…… はぁ…… こんな…… いやらしい…… あんなに美しい顔を…… 善がらせて…… 涎と白い液でべたべたにして…… 胸もあんなに…… 跳ねさせて…… やわらかそうで…… 匂いも…… 臭い…… くさいけど…… でも何か…… 癖に…… なりそうで…… あそこ…… おしっこなの?…… 敷布をあんなべとべとに…… てらてらと…… な…… なめてみた……



 私はゆっくりと……彼らの元へ近付き……彼女のアソコを舐……其の直前で、彼女に制止される。


 駄目よ……パーティメンバー同士の性行為は御法度だわ……私の様な性奴隷となら、別だけどね……


 彼女は私を制止した癖に、股を大きく広げ、見せつける様に……其の下半身の口で捕食行為を続ける……


 ……彼の一物を舐めようと思った訳ではない……私は彼女の……でもおかしいな……彼女は女で、私も女……女同士は……いけないコトで……でも今、私……ワタシは……くっ、あっ、ああああああああっ!!


 お預けされた子犬の様に彼女達の行為を見つめ、私も股間をいぢりながら……彼女と同じタイミングで絶頂を迎えた……。


 ……


 ソロソロ……ソロソロカシラ…… 

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