私という名の死神

若奈ちさ

プロローグ

古典落語の『死神』はグリム童話の『死神の名付け親』を下地に作られたという。

死神から金儲けの方法を教えてもらったが、死神を騙してまで金を手にしたために、本来の寿命が削られてしまうというのが話の本筋。

噺家によってサゲと呼ばれるオチの部分が違っていたりと、落語の中でも人気がある演目ということだ。


さて、今宵はまた別の『死神』の話をお聞かせいたしましょう。

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