第2話 ゾンビ

 カムイは、寮の一室のベットから目を覚まし、周りを見渡すと、サミエルが居ないだがカムイは、何も気にせずまた布団に潜る、、、。

 すると、ドアが勢いよく開き、バンッという音が部屋に鳴り響く。

サミエル「あぁ疲れたぁ、やっぱ朝はランニングに限るよなぁ!」

 カムイはベットから、重い体を持ち上げ、サミエル前に立ち肩を掴む。

カムイ「お願いだから、静かにしてくれ、毎朝毎朝、お前は、同じ部屋の仲間を殺す気か、」

サミエル「あ、ごめん」

 威圧してくるカムイに、萎縮してしまう。

 スマホが、バイブレーションで動く、スマホを開き、通知を確認すると、『第25ゲート付近に、白色の怪物ホワイトモンスターが、発生直ちに迎え。』

 カムイは、瞬時に準備をすると、あたふたしている、サミエルが、目に映る

カムイ「何、してんだよ」

サミエル「レベルって何、ゲートって何?」

カムイ「お前その知識で、よく受かったな、レベルってのは、強さ度みたいなもんだ、最大10まである。俺らのレベルは今、約3~5だよで、ゲートって言うのは、100まである、ホワイトゲートは本来ひとつだが、簡易的なゲートがあるんだよ。」

サミエル「へーーーー。」

カムイ「次聞いてきたら殺す。」

カムイ「てか、早く行くぞ、時間がねぇ。」

サミエル「はーい、」

 サミエルと、カムイは、部屋着から、スポーツ系の服に着替え、ドアを開け、急いでゲートへ向かう。



 2人は、第25ゲートの前まで向かった。

サミエル「初仕事、初仕事」

カムイ「ウキウキだな」

サミエル「あぁ、行くぞーー!」

 サミエルとカムイが、ゲートを通ると、そこには、数多の死体が転がっていた。

サミエル「グロッキー」

カムイ「最悪だな」

 奥の方には、カタツムリのようなモンスターが、ぬちょぬちょという、音を立てながら、蠢いている。

サミエル「さっさと倒して帰ろ?」

かむい「そうするか、」

 2人が、モンスターの方へ、走ると、死体たちが、立ち上がる。

サミエル「ゾンビだー☆」

 サミエルは、またもやキラキラした目で見る。

 ゾンビはサミエルに近ずき、噛み付こうとする。

カムイ「ばっかやろ」

 カムイがサミエルの服を引っ張り、危機一髪を免れた。

サミエル「あっぶねぇ」

カムイ「とりあえず、殺るか、」

サミエル「おう、」

サミエル「で、どうすんの?」

カムイ「殴り殺すか、斬り殺すか、」

サミエル「ゾンビだよ?ゾンビ!映画とか見た事ないわけ?」

カムイ「ホラー苦手なんだよ」

 カムイは少し恥ずかしそうに言う

サミエル「切るだけきる?」

カムイ「よろしく」

サミエル「Whiteout」

 サミエルの腰に刀が腰に差さり、右頬に、十字架の痣が出来る。

サミエル「レールソード」

 サミエルは、瞬時に、ゾンビを10体ほどを斬る。

 ゾンビは、体が上半身だけになったり、頭だけ転がったりしているが、頭が着いている個体は、こっちに近寄ってくる。

サミエル「ここも一緒か、頭を潰せば行けるよ!」

カムイ「え、マジ?」

サミエル「マジ!」

カムイ「俺の能力的に、一つ一つの個体に時間がかかっちまうから、」

 サミエルが、申し訳なさそうに言う

サミエル「どんな能力だっけ?」

カムイ「はぁ、簡単に言うと、相手を動きを止めたり麻痺させる能力だよ」

サミエル「じゃぁさ!」

 サミエルはカムイに、耳打ちをする。

カムイ「ありだな」

カムイ「Whiteout」

 カムイの頬に、稲妻の痣ができ、拳がビリビリと光る。

 ゾンビが、二人の会話で、集まって来る、、、

 カムイは、ゾンビに触れる。

カムイ「Break」

 触れられたゾンビは、体が痺れ動けなくなっている。

サミエル「レールソード:20%」

 サミエルの刀の鞘が光る。

 さやが少し浮き、その瞬間、刀が抜かれ少し斬撃が飛び、ゾンビの頭部が切れる。

 ゾンビは、そのまま倒れ、動かなくなる、

カタツムリのような、モンスターが、見ないうちに、繭のようなものに、覆われる。

カムイ「やばい、逃げるぞ」

 カムイは、サミエルの腕を掴み、ゲートの方へ走る。

サミエル「どういうこと?」

カムイ「なんかやばい気がする」

 目の前に、人型で顔のところがカタツムリのモンスターが、仁王立ちしている。

 人型のモンスターが、殴ろうとすると、サミエルが刀で受け止めると、刀が腐り、ボロボロになる。

サミエル「これ、やばくね?」

カムイ「あぁ、」

 人型のモンスターが、今度こそ、殴ろうと、手を振りかぶる。

 モンスターの前に、1人の男が背を向け立つ。

 その男は、オールバックで後ろで結んでいる、目はぱっちりしており、一般的にはイケメンの部類である。

 その男はサミエルと、カムイを持ち上げ、モンスターから離れる。

「ねぇねぇ、爪切ってよぉ、」

カムイ「はい?」

サミエルは、パチッパチッという音を鳴らしながら爪を切る。

サミエル「カムイも切れよ!」

 カムイは従順に、爪を切る。

「爪のゴミ貰うよ、」

 そして、貰った爪を口に放り込む。

カムイ「あ"?」

サミエル「き、き、き、きたないですよ?」

 ボリボリという音が聞こえる

カムイ「ほんとに食べてる」

 カムイは涙目で言う。

「あ、自己紹介が遅れたな、俺の名前は、サンゴ・リク、よろしく、まぁ、リクって呼んでくれよ」

リク「あ、あと一応ランクは-5位だ」

サミエル「マイナス?」

リク「まぁ気にすんな、こいつは、俺が殺るから、帰ってていいぞ!」

カムイ「いや手は貸します。」

リク「じゃぁ、後で、唾液くれよ☆」

カムイ「サミエルよろしく」

サミエル「お、おれ?!」

リクは、大きな声で笑う

リク「いいよ、いいよ、大丈夫だから」

リク「Whiteout」

 リクの頬には、痣は出てこない。

 カムイとサミエルは不思議そうに見る。

 リクはそれに答えるように話す。

リク「俺は、能力がゴミすぎて、普段より、強くなるってだけで、お前らみたいな、能力ってのは無い、それのせいで、痣も出ないんだよ」

リク「あの、カタツムリもどきの能力は、腐食ってとこか?、なら腐食が始まる前に斬るんだよ」

 リクは口角が上がる、そして自分の右頬を爪で引っ掻く、そして垂れた血を舐める。

リク「噂をすれば」

 カタツムリのモンスターが、リクの前に立つ

リク「居合、、、。」

 カタツムリのモンスターが、リクの方へ走ってくる。

 そしてリクの間合いに入る

リク「龍ケ崎」

 リクは動かず止まっているように、見えたが、カタツムリのモンスターは、体がバラバラになる。

リク「よっわ、雑魚が」

リク「君たち早く帰りな、」

サミエル「ありがとうございます!」

カムイ「ありがとうございます、」

 サミエルと、カムイは、走ってゲートを通る。




 

 その後、彼らは、助けてくれた人を探ったが、誰かわからなかったらしい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る