第22話 発売後初登校

「みんな、おはよー!」


俺がそう言うと全員が獲物を見る目で俺を見てきた。え?俺なんかしちゃったか?


「おい!雨宮!この雑誌はどう言うことだ?」

「雨宮君ってモデルだったのー⁉︎」

「海斗ー!俺も聞いてないぞー!」

「春馬!」


救世主となる友の登場に、俺は一目散にかけていった。


「なるほど、そういうことね」


俺は春馬に状況を全て説明した。


「いやー、こっから面白いことになりそうだな!」

「おい、テメー何楽しんでやがる」

「え?だってそうなりそうじゃん?」

「まあ、そんな予感はしてるけど、、、」


なぜか、勝ち誇った笑みを浮かべる友に俺は苦笑しか返せなかった。





放課後。部活。


「疲れた」

「逃走中お疲れさん!ただこっからまた疲れるからな!」

「はぁー」


もうやだ、今日はもう帰りたい。


「おい、海斗!早く来い!面白いことになってんから!」

「はぁ?」


さっき先に走って行った春馬が戻ってきてそう言うと、俺はさらに気が重くなる。こいつが今面白いっていうのは絶対俺関連な気がするからな。



「「「きゃぁー!」」」

「「「雨宮君だぁー!」」」

「、、、」


何だよこのただの部活に対するギャラリーの数は?


「っておい!」


俺が、ギャラリーの数に気を取られていると突然、鈴香が俺を引っ張ってきた。


「遅れるよ!」

「え!ごめんごめん」



「何よあいつ!」

「羨ましい!」

「私の雨宮君に触るなんて!」

「!あなた何言ってるの?私のよ!」

「あのぉ、お兄は私のなんですけど?」

「なにyひっ、、、」

「「「ごめんなさい」」」



気がつくとギャラリーがいなくなっていた。

ほんとに何だったんだろう?

まあ、今は練習しますか。




部活終了後、部室にて。


「海斗、あれすごかったな!」

「あれな、俺よくわかってなかったんだけど」

「え!やばかったってあれは!厄介な海斗ファンが大量に生まれてた!」

「え、怖」

「だろ?」


俺は誰かは知らないが、そいつらを追い払ってくれた人に心底感謝するのだった。



〜結衣視点〜

お兄はだれにも渡さない!鈴香ちゃんにしか許可してないんだから!





第二十二話です!

昨日できなかったので、今日二話にしてみました!

二話目は少し短めです!


そして、ご報告があります!

この度、二作目の投稿を開始させていただきました!

URLは以下の通りで、題名は、

「男女比1:3の世界で彼女募集したらイチャイチャ同棲生活が始まりました」

です!


https://kakuyomu.jp/works/16818093075106154433


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