第10話 俺、上手さは上位っぽいけど、序列は最下位じゃね?

うん、飯食ったら配信終わってたんだけど?まあ、夕飯(質問責め)に1時間かかったからなぁ。しゃーない、推しより妹。これテストに出ないかな。そしたら楽なのに。


「お兄、明日朝練でしょ?さっさと風呂入って寝な!」

「はいよ」


そうか、朝練というものがあるのか。鈴香起こしに来てくれるかな?



そんなこんなで次の朝。

俺は時計と睨めっこしてた。


「なあ鈴香、この時間ってどうなると思う?」

「間違いなく遅刻よ!ってかそんなこと言ってないで少しでも早く行ける準備しなさい!」

「えー」

「えー、じゃない!」

「はい、すみません、準備します」


やべ、怒られちまう。その前にとりあえず部屋から退散っと。


「お兄ちゃん、これお弁当ねー!」

「おう、ありがとな!」

「お兄サボらず行こうとしててえらい」

「それは当然だろ!」

「さっきまで行かなくていいかな?みたいな雰囲気醸し出してた人が何を言う?」


ひえっ。こわっ。


「あ、そろそろ行かなきゃいけねぇ」

「「ん、いってらっしゃい」」

「おう、いってきます」

「鈴香ちゃん、お兄を頼んだよ?」

「どーんと任せときなさい!」


うん、俺なんでこんな信用されてないの?そんなひどいことした?俺泣いちゃうぞ?いいんだな?泣くぞ?




「よっしついたー!先輩、これセーフっすよね?」

「「いや、どうみてもアウトでしょうが⁉︎」」

「あ、二人仲良くなったんだ!よかったよかっt、ひえっ。あのー、、、先輩?そんな殺気出さないでもらっていいですか?」

「うーん?初日から遅刻しておいて何を言ってるのかな?」

「それは、、、気のせいじゃないですか?」

「気のせいな訳あるか⁉︎」

「ひっ、すみません、すみません。もうしませんから!たぶん」

「もうしないんだな?なら許してやろう」

「てか、俺が怒られるのなら鈴鹿もじゃないですか?」

「ああ、鈴香ちゃんは、君の専属だから君のせいで遅れたら君のせいになるんだ!」

「はぁ?なんだよ!そのシステムは?」


もうやばいかもしれない。俺、この部で一番序列低いんじゃね?


「初日遅刻とは、やるな!」

「お前、楽しんでるだろ?」

「あ、ばれた?」


うんやっぱ俺一番下だわ。


「というわけで、今日の片付けは海斗くんがやってくれるということで、みんな解散!」

「はぁ⁉︎」

「お、ありがとな」

「はぁ、わかりましたよ、やればいいんですよね?」

「そうだ、頼んだぞ?」



さ、片付けやるかー。


「かーいっとくんっ!」

「うわっ!誰ですか?って、木島先輩!びっくりするんでやめてください!」

「ごめんごめんw」


あー、この人反省してないわ。


「居残り片付け?」

「まあ、そんな感じです」

「そっか」


なんだこの人、自分から来て何がしたいんだ?


「ねぇ、1個聞きたいんだけどさ、」

「なんでしょう?」

「向日葵かれんって知ってる?」


、、、。やっぱりこの人、何がしたいんだ?






第十話です!

たくさん読んでいただきありがとうございます!

楽しんでもらえていたら幸いです!

今日はもう投稿しませんが、明日また読んでいただけると嬉しいです!

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