地方国立大学に通う清楚な女子大生はくすぐり姫へと育てられる

かふぇいん

くすぐりイベントに足を踏み入れた梓

 とある地方都市のSMバーでは不定期でくすぐり好きの集まるイベントを開催していた。しかし、決して都会とは言えないこの地で集まる人数は少なく、男女比も大きく偏る回が続いていた。プレイ濃度を保ちながら常連を繋ぎ止めるため、店は抽選制を採り、男性の参加者はほぼ常連だけを通すようになっていった。常連の好みの女性は優遇されるため、リピートの割合も増えていく。こうした工夫の甲斐もあって店の経営は安定し、イベントの開催頻度は上がり、参加者の固定化が進んでいった。そうして身内色の強くなっていったこのイベントだが、ある年の5月に開催された回では久々に初参加の女性が現れた。


 その女性の名は梓。梓はこの春、この地方の国立大学に入学したばかりの女子大生だった。黒髪ロングに真っ白なシャツ、膝丈のエクリュのチュールスカートの白白コーデを身に纏った梓は、他の参加者と比べても一際若く、美しかった。このような清楚な雰囲気のかわいい女の子が来ることは珍しく、当日、梓が店に足を踏み入れた瞬間、常連達は色めき立った。


 雑談していく中で、梓はくすぐり好きとしてこのようなイベントに参加することは初めてであること、このような趣向に至るきっかけこそあれど"重症"ではないことなどが分かってきた。

 常連達としてはこんな女の子は絶対に逃したくない。しかし、リピートさせる為には慎重な扱いが求められる経歴でもあった。常連の中には、このような時に頼れる男がおり、慎重に繊細に梓を"重症"にする役割を彼が任されることとなった。


 雑談の時間も終わり、店のあちこちでプレイが始まる中、男は店の一角にある木で出来た十字形の拘束具の元へと梓を連れていく。

「え…拘束ありですか?」

「うーん、そうだね…。今日は立ってやる方がいいんじゃないかなって思ってね。」

「あ…」

まだ不慣れな梓はスカートの下にタイツを履いてきていなかった。拘束をする理由には実は直結していないのだが、うまく誘導された梓は納得した様子で地面から垂直に伸びた拘束具に背中を預け、十字形に沿って腕を広げた。

「すみません…」

「いいよいいよ。初めてなんだから気にしないで。」

そんな会話を交わしながら、男は梓の手首に拘束具を留めていく。梓は立ったまま、ほぼ真横(ほんの少し斜め上)に両腕を広げた体勢で動けなくされた。拘束具の正面にある角柱に鏡のように映り込む自分のその姿が目に入り、恥ずかしそうにする梓。

 そんな梓の脇の下に、背後に回り込んだ男の指先が近づいていく────

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