第9話 夕顔1 五条の家

 長保六年(一〇〇四年)秋。


 藤式部呟き

 「結局六条御息所との密通の話もカットか。

 まあ、源氏と六条御息所の物語は元々別の女房の考えた話で、源氏物語も二次創作からスタートしたから、それについてあらためてくどくど語る必要もないけどね。

 源高明みなもとのたかあきらは一頃随分ネタにされてて、源氏物というジャンルが出来てたくらいで、それに乗っかってみたのが、そもそもの始まりだった。

 その意味ではこの夕顔巻は記念すべき第一作の改作。」


 藤式部

 「では久しぶりに、やや涼しくなった所で、物語の続きを始めますよ。

 源氏の君と六条御息所のことは皆さんご存知ですよね。」




 源氏の君が六条御息所の所にこっそりと通ってた頃、内裏を出て六条へ向う途中の宿にと、大弐だいに乳母めのとがひどく体調を崩して、尼になったのを見舞いに、五条へとやってきました。


 車を入れようとすると門は錠が鎖されていて、人に乳母めのとの息子の惟光コレミツを呼んで来させて、来るのを待ちながらごちゃごちゃとした大通りの様子を眺めていると、乳母の家の隣に真新しいひのきを編んで作った檜垣ひがきがあり、その上半分は半蔀はじとみという外開きの窓になっていて、それが四五軒ほど開いた状態になり、そこに掛けてある白い簾がとても涼しげで、女の可愛らしい額が透けて見えて、みんなで外を覗いているようでした。


 立ったままうろうろしているのだろうかと、檜垣で見えない下の方を思うと、やたらと背が高いように感じられます。


 一体何で集まってるのかと、ちょっと変な感じがしました。


 網代車あじろぐるまもごく目立たないようにして、先導して人払いする人もいなかったので、どうせ誰だかわかるまいと、なれなれしくも少しその家を覗いてみると、門も格子に板を張ったしとみのようなものが上に開いています。


 何となく殺風景な家を見て悲しげに、この世の家は所詮仮住まいなのかとしみじみと思ってますが、源氏の君の住むきらびやかな御殿もこの世の仮住まいという点では、似たようなものではないでしょうか。


 板を連ねた垣根に青々とした草の蔓が気持ち良さそうにからまって、その白い花だけがにっこりと笑って眉を開いてました。


 「遠くより来た人に伺いたい。」


と「はるか遠くより来た人に伺いたいその白く咲くのは何の花」とい古歌のつもりで誰に言うともなく呟くと、お付きの者がひざまずき、


 「あの白く咲いているのは夕顔っすね。

 花の名前は人に似るというっすか、こういう薄汚い家の垣根に咲いたりするっすよ。」

と言います。


 確かに小さな家が多くごちゃごちゃとしたこの界隈のそこかしこ、家は薄汚く崩れかけていて、傾きかけた軒端などに絡まっているのを見て、


 「何とも無残な運命の花だなあ。

 一輪折ってこいや。」


と源氏の君が言うので、お付きの者はさっきの上に開いたしとみの門の中に入り、夕顔の花を一輪折ってきました。


 すると、色あせた引き戸の出入り口のところには似つかわしくないような、黄色い生絹すずし単袴ひとえばかまを長く引きずった可愛らしいわらわが出てきて手招きをします。


 しっかりと薫物をした白い扇を持ってきて、


 「これに乗っけてゆくといいよ。

 この花はつる草だから、そのままだとしなっとして情けないからね。」


と言って差し出したところ、門を開けて出て来た藤原惟光ふじわらのコレミツ朝臣あそんがそれを受け取り、源氏の君に献上しました。


 「鍵をどこに置いたかわからなくなりまして、大変ご迷惑をおかけしました。

 ご身分がばれる心配のないような所ではありますが、こんな雑然とした大通りでお待たせしたりして。」

と、惟光コレミツは丁重に詫びを入れます。


 こうして、車を引き入れて、下車しました。


   *


 惟光の兄の阿闍梨あざり大弐だいに乳母めのとの娘や娘婿の三河の守なども来て集まってたところで、源氏の君の来訪を喜び、この上ないことと身を正しました。


 尼となった大弐だいに乳母めのとも起き上がり、


 「あたしゃいつ死んでもいいようなもんだけど、心残りだったのは、ただこんなふうにあなた様の御前にいる時に変わり果てた姿を見てがっかりなされやしないかということで、なかなか出家の決心がつかなかなくてな。

 じゃが、こうして出家して具足戒を受けることで生き返ったように、こんなふうにあなた様がやって来られてこうして会うことができたことを思うと、今では仏様がお迎えに来る日もすっきりとした気持ちで待ってられるわな。」


などと言って、弱々しく泣き崩れました。


 「ここのところずっと病が治まることもなく、心配で心配でじっとしてもいられなかったというのに、こんなふうに出家した姿を見るのは、とても痛々しく残念でなりません。

 どうか長生きして、私がもっと出世するまで見守ってください。

 そのあとでこそ、九品くほん上品上生じょうぼんじょうしょうの極楽浄土に心置きなく生まれ変われるというものです。

 この世に少しでも心残りなことがあれば、成仏の妨げになるといいます。」


そう言っては、源氏の君も涙ぐみます。


 身分が低くて逆境に耐えてきた人でも乳母というのはやはり特別な人で、不相応なくらい高貴な人間であるかのように接してくれて、ましてそれがいつもお傍で仕えてきた晴れがましい人からとあれば、勿体無くもかたじけなくも感じられるもので、乳母も思わず涙もろくなるものです。


 子供達はひどく見苦しいと思って、捨てたはずの世にいまだ未練があって、自分から弱音を吐いているみたいだと、互いに小突きあって目配せをしています。


 源氏の君はそれがとても悲しく思えて、


 「幼い頃に愛すべき母や祖母に急に亡くなられて捨子同然だったところ、他にも世話をしてくれた人はたくさんいたけれど、本当に親も同然に思って可愛がってくれた人は他にいないと思ってきたんだ。

 大人になってからは立場もあって、しょっちゅう一緒にいるわけにもいかなくなって、会いたい時でも会いに行くことができなくなったけど、でも長く会えなくて心配してたんだ。

 これでお別れだなんてことはやめてくれ。」


 そのように心配して話しかけてるうちに、涙を拭った袖の匂いが部屋の中を所狭しとばかりに充満して、それを思うと尼君はとんでもない人と前世から縁があって、尼君のこの世への未練をいかがなものかと思ってた子供達も、みんな涙でびしょ濡れでした。


 祈祷など、また始めるべきと子供達に命じ、帰るからといって惟光に紙燭を持ってこさせ、さっき貰った扇を見たところ、よく焚き込まれた移り香がたっぷり染み馴染んでいて、そこには歌が気ままにさらさらとなかなか魅力的な文字で書き付けてありました。


 《それはきっとあなたでしょうね夕顔の

     花に白露の光添えたの》


 何気ないようでいて寓意を込めているあたりに、高貴なものの端くれを感じさせ由緒ある家柄を感じさせるので、あんな家に住むにしては意外な感じで興味がそそられます。


 源氏の君は惟光に、


 「この西っ側の家は一体どんな人が住んでるんだい?

 何か聞いてないかい?」

と尋ねるので、いつもの助平心で面倒くさいなとは思うものの、まあそう言うわけにもいかず、

 「ここんとこ五、六日ここに居りましたけど、病人のことばかりが気がかりで看病に専念していたので、隣のことはまったく聞いてません。」

などと、何ともそっけない返事で、

 「そんな勘ぐるなよ。

 ただこの扇のことで尋ねたいことがあるだけなんだ。

 いいから、このあたりの事情を知っているものを呼んで聞けって。」

と命じるので、家に入って、そこの家の番人を呼んで尋ねることとなりました。


 「揚名介ようめいのすけという人の家です。

 旦那の方は田舎に赴任していて、奥さんのほうは若くて派手好みで、兄弟姉妹も宮廷で仕事していてここに通ってくる、と言ってました。

 詳しいことは一介の番人の知るところではないようです。」

そういった報告でした。


 だったら、その宮廷に出入りしている人に違いない‥、いかにも得意満面でこういう気を持たせるような歌を手馴れたように書き連ねるなんて‥と、そんなすごい身分の女ではないとは思ってみても、それでもこうして声をかけてくれたというのは満更でもないし、放って置くわけにもいかなくなるのが、この人のチャラい所でもありますね。


 メモ帳を取り出し、正体がばれないように筆跡を変えて、


 《近寄ってはっきり見たい黄昏の

     ほのかに見えた花の夕顔》


 さきほどのお付きの者に届けさせました。


 あちらの側では、誰なのかはっきりと確認したわけではないけど、その横顔にははっきりと思い当たるものがあって、注意を引こうと歌を贈ってみたけど、返歌もなく時間だけが過ぎていったので、何とも体裁が悪いなと思ってました。

 それが今になって改まった形で返歌を持ってきたものですから、今度はそれに乗じて何て言ってやろうなどと女房同士で言い合うような様子になり、お付きの者は「何だかなー」という感じで戻ってきました。


 先導する人の松明をほのかに灯し、源氏の君のお忍びの車は去っていきました。

 先の家の半蔀はじとみも閉じられました。

 隙間から漏れる灯りは蛍よりももっと微かで寂しげでした。


   *


 本来の目的地だった六条御息所タカキコの家は、木立や植え込みがそこいらのものと違っていて独特なものがあり、そこで御息所ものんびりとなかなか優雅に暮してました。

 どこかよそよそしい六条御息所タカキコの立ち居振る舞いは、五条の場末の女とは大違いで、さっき見たあばら家のことなども思い出すすべもないことでしょう。


 翌朝は少々寝過ごしたのか、既に日が昇った頃に出発しました。

 去って行く源氏の君の姿は、まさに人々が夢中になるのも納得できるような堂々たる姿でした。


 その時もあの五条のしとみの門の前を通って行きました。

 今までに何度も通った道筋だったけど、ただほんのちょっとした他愛もないあの出来事が気にかかり、どんな人の家なのだろうかと前を通るたびについつい見てしまうのでした。


 何日かして惟光がやってきました。


 「尼君は相変わらず衰弱した状態で、とにかく看病は続けてます。」

などと報告したかと思うと、近づいてきてこう言いました。


 「仰せになられたとおり、隣のことを知っているものを呼んで聞いたりもしたのですが、なかなかはっきりしたことは言わないのですが、どうやら五月頃から誰にも知られないように通ってくる人があるようなんですけど、その人のことは家の中の人にも知らされてないとうことらしいんです。

 時々隣との垣根越しに中を覗き見たりしたのですが、確かに若い女達の影が見えるのです。

 入浴の世話をするためのしびらという前掛けのようなものを形だけ引っ掛けているので、お仕えしている人がいるようです。

 昨日、夕陽が射し込んで部屋の中が明るかったので、手紙を書くといってそこにいた人の顔がよく見えました。

 何か思い悩んでいるようで、傍にいる女房たちも密かにすすり泣く様がはっきりと見えました。」


 源氏の君も含み笑いして、すっかり興味津々のようです。


 世間的にはもっと真面目でなければいけない身分なのですが、まだ年も若く女達の間ではアイドル的存在なのですから、全然色気がないのもつまらないしどうしようもなく退屈なもので、惟光のようなぱっとしない男からしても、この程度のことはあっても悪くないんではないかと思っているようです。


 「もし何かまたわかることもあるかと、何気ない風を装って手紙などをしてみました。

 手馴れた文字ですばやく返歌などしてきました。

 なかなか悪くない若い女性がいるようです。」

とわかれば、

 「もっと言い寄ってみろよ。

 このまま何もわからないんじゃ退屈だろう。」


 あんな下の下と見下していた住居だけど、そんな中に思いがけず悪くない女が見つかるんじゃないかと、すぐにでもお目にかかりたいといった様子です。


   *


 さて、みんながちやほやしてくれるというのに、あの空蝉キギコのあまりにひどいつれなさは別の世界の人じゃないかと思い、冷静に考えれば古傷の一つということで済みそうなことだけど、ひどく惨めな敗北に終ってしまったことがいつも気になって、一時も心から離れません。


 それに匹敵するくらい気になっているというわけではないのですが、あの雨夜の品定めのあと、いろいろな階級の女に好奇心を掻き立てられ、あれもこれも見境なくという心境なのでしょう。


 特に何も考えずに文を待っているかのような様子のもう一人の女も、何か可哀想に思わないわけでもないけど、疎遠になった家に文を書くのも気恥ずかしく、やはりまずは空蝉の方の気持ちを確かめてからと思っていたところ、伊予のカネミチが京に戻ってきました。


 真っ先に源氏の所に駆けつけました。


 船旅のせいで、やや日焼けし痩せ細った旅姿は、いかにも田舎臭くてどうでも良いいって感じです。


 それでも、この人も高貴な血筋の出で、見かけは年老いてはいても優雅で、動作にもただならぬ品格が漂っています。


 任地の伊予の国の土産話をしだすと、ついつい「湯桁はいくつ?」と聞いてみたくなるものの、そんな空気にさせないくらい堂々たる様子に、留守の間に起こした事件をあれこれ思い出してしまい、とても正視できません。


 このいかにも謹厳実直な大人を前にして、そんなことを思うなんていかにも馬鹿で、人が知ったら何と思うことか。


 まさにこれが、「おろそかにできないような人は他の人と比べてはいけない」だなと左馬頭トモナリの教訓を思い出して、相手にされなかったことは悔しいけど、この実直な男のためにはこれでいいのだと思うようにしました。


 「娘をさるべき人に預けて、妻を連れてふたたび伊予に赴く。」と聞くと、少なからず気もそぞろになり、せめてそれまでにもう一度何とかならないかと、弟君に相談してはみるものの、何とか取り持ってやろうとは思ってくれても屋敷に忍び込ませるのは簡単ではないし、まして釣り合わない身分の相手となればいまさら見苦しいなと断念しました。


 空蝉女キギコの方も、さすがに完全に忘れ去られてしまうというのも貶められたみたいで薄情すぎると思い、挨拶程度の手紙の返事などは親しげな調子で返したりしていたのですが、おざなりな書き方で書いた歌も源氏の君からすれば惹きつけられるような可愛らしさがあって、いかにも気を引くようなことが加えられているかのようで、愛しく思って欲しいと言っているような感じがして、つれなく妬ましいものの忘れることができません。


 もう一人の方の「さるべき人」は夫が出来たということで、これからその人の力が強いとは言っても、何か必ずものにできそうな様子だったのを当てにして、それが誰だろうと特に気にはしてませんでした。


   *


 そうこうしているうちに、すっかり秋になりました。


 誰のせいでもなく、他ならぬ自ら蒔いた種で心労が重なり心取り乱すこともままあって、その上左大臣イエカネの家にはほとんど通わなくなってたので、そっちの方でもかなり不満が積もり積もっているようです。


 六条の方にも、よそよそしい様子だったのを何とか言い聞かせて振り向かせたあとも、結局元に戻ったりして堂々巡りで、放っておくわけには行かないのも辛いところです。


 確かにまだ片思いだった頃のように一方的に熱を上げることはないにしても、どうしていいのか困惑気味でした。


 この六条御息所のタカキコは、物事に対してひどく異常なまでに執着するタイプで、年齢にも似合わず、人の噂では源氏の通わない夜は、何度も目が醒めては心細くなって、いろいろ思い悩んでいるようでした。


 霧の立ち込める朝、早く帰るようにひどく急き立てられ、まだ眠たいというのにぶつぶつ言いながら出発しようとした所、御息所タカキコに仕える中将の御許おもとが、見送ったらどうですかと思ったのか格子を一枚持ち上げて、机帳を引き開けたので、顔を上げて見送ってくれました。


 前庭にいろんな花が咲き乱れているのを通りがてらに見て、しばし佇む姿は誰にも真似できません。


 南へ延びる廊の方に行く時は、中将の御許おもとの君がご一緒です。

 季節柄、紫苑の薄紫と緑の色目の薄物を鮮やかに着こなした腰つきには、たおやかな色気を感じさせるものがあります。


 源氏の君は後ろを振り返ると、隅っこの部屋の前の高欄こうらんのところにこの中将の君の手を引いて座らせました。


 中将はうやうやしくふるまうばかりで、肩の辺りで切りそろえられた髪で顔が隠れていて、ちょっと失礼とばかりに覗き込みました。


 「咲く花に浮気の噂困るけど

     今日の朝顔折っちゃいたいよ


 この私はどうしたらいいのですか。」

と言って手を握ったのですが、中将の方も慣れたもので、すぐに、


 「朝霧の晴れるの待たず帰るなんて

     花に関心ないようですね」


とご主人様の御息所に贈った歌に取り成して返歌しました。


 源氏は仕方なく、連れの童、とても可愛らしく美形の童に命じて、わざとらしく指貫さしぬきの裾を露に濡らしながら花壇に入らせて、朝顔を折って持って来させてごまかしたのですが、その様子は絵にでも描いておきたいところです。


 源氏の君に関して言えば、大方チラッとみただけの人だって、注意を引かない人はいません。

 都の風流を知らない田舎者でも、桜の花の下ではしばし足を止めずにいられなくなるように、源氏の君の発するオーラを見れば、ある程度の身分の者は、自分の無二の娘を女房・女官などにしてお仕えさせることを願い、低い身分でも、そこそこ悪くない妹のいる人は、何とかその周辺にお仕えさせることができないかと思案しない人はいません。


 ましてや、その場で適当に言った言葉でも、関係を迫ってくるのを目の当たりにしてしまうと、ちょっとでも分別のある人なら、簡単に返事できるものではありません。

 日夜親しくしているわけでもないものを、そんな急にどうすればと思う所でしょう。



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『源氏物語』の成立に関しては諸説があり、作者に関しても複数作者説など諸説があります。

源氏物語ももちろんフィクションですが、それ以外の短い藤式部の呟きや見に来ている女房達の会話も、もちろん全部フィクションですが、作者としては忠実な現代語訳に若干の補足を加えた「超訳」と、ある程度先人の説を踏まえた『源氏物語』成立過程の考証を心がけています。

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