9 脳を焼かれた葵さん
◆
――中華思想といえば、自身を中央とし、周囲を蛮族とする考え。
――それを東西南北に分けた場合、黒、すなわち北は、
そんな考えで【
「は……ひゅう」
そりゃあ、
だから、そもそもNTRという、そういうジャンルを、今まで見かけた事自体はあった。
――ただ、摂取していなかった、だけで。
「あ、あああ」
頬が熱い。一旦スマホを置いて、顔を手で
今、外から自分が見られたら、確実に顔か頭から湯気が出ている自信すら
男性向けなせいか、ややあけすけな
それでも、出てくる女性が可愛らしく魅力的である、というのがわかる描写。
そして、反面、そんな女性の一部が倫理を
そうした物語に対する赤面と興奮の裏で、
「……
自然と、物語の解析結果が
「……ハーレムに落ち着くパターンは、あれかな、
かちかちと、立体パズルを組むように、
「……ううん、ハーレムじゃなくても、元の彼女より、こういうとアレだけど、グレードの高い彼女ができるのは、やっぱりそういうことだよね。難題に挑戦したものへの対価。でも、それじゃあ、主人公側は失ったものを
顔を
一旦置いたスマホの
「相手の負の行動は、主人公が
そうした解析が必要なのかどうか、というそもそも論をツッコミに来る人間は一人とていない。
覚えた興奮さえ、解析の燃料へと変えて、
「……こういうのが、
知りたい。
解析は、単なる解析にしか過ぎない。だから、その行為そのものではない。
であれば――
「
一番手っ取り早い手は、
だから、
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