第5話 社畜の集団じゃねぇか

「お、やっと見つけた。」


「あれですか?調査する建物って。」


「あれだな。早速潜入だ。入り口にいるやつの服取ってきて。」


「はいはーい。」


サキが門番らしき男に近づく。


「む、そこを動くな!名を名乗れ!」


「そんなのどうでもいいでしょぉ。お兄さんこっちで遊ばない?」


サキがとった行動はまさかのお色気作戦。そんなことする歳じゃないのに…

ガゼルは若干引いた。


「……」


門番考える。

(顔はまぁまぁ、胸は……平地…尻も小さい。そして小柄…


結論、タイプじゃない!)


「へッガキが。お前みたいなまな板のガキで興奮するわけないだろ。ママの所にでも帰りやがr…」


サキは男の顔面を思い切り殴った。多分鼻折れてる。


「連れてきました。早く身ぐるみを剥いでください。私はこのゴミを排除するので。」


「待て待て落ち着け。お前が問題起こしてどうするんだよ。」


服を変えた俺はサキと共に家に入って行った。


「いろんな部屋がありますね。何やってるんでしょうか?」


「なんかの実験だろ。部屋ん中に入ってあった物で白黒つけるか。」


俺は玄関のすぐ近くにあったドアに目をつけた。


「チラリズム。」


「人間に蛇の毒とオークの血を混ぜてみる。変化、変化している!.あぁ、たんのしい!この研究所で、新人類を作るのさいっこうに気持ちぃいいいいいいいいい!」


「………oh…。」


みなさん結果発表です。黒です真っ黒です。めっちゃ怪しい


「もうちょっと見たら帰ろう。こっちの頭がおかしくなる。」


「そうしましょう。」


俺たちは施設内を見て回った。白衣を着た男たちが資料や薬を持ちながら走り回っている。社畜の集団じゃねぇか。俺も昔はあんな感じだったな。


「眠い…コーヒー、飲まずにはいられないッ!」


コーヒーと書類を持ちながら会社を走り回ってたな。


「おえっ。」


「大丈夫ですか?」


会社を思い出すと吐き気がするってなんなんだよ…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る