第7話『ちゆは金持ち』第8話『ペット禁止の禁止』第9話『後輩にはウケた』

キャラ紹介

1. 剣士の少女「ダガー」

1. 魔女の少女「マフラ」

1. ヒーラーの少女「ちゆ」

1. 不死鳥フェニックスのフエちゃん

***

仕様:4コマ小説

第0話:『タイトル』


[1コマ目]

[2コマ目]

[3コマ目]

[4コマ目]

***

第7話:『ちゆは金持ち』


[1コマ目]

 ちゆは結構お金持ち。そのお金で衣装もたくさん持っている。今日は看護婦の衣装で高級住宅街を回っている。昼から暇にしていたダガーがお供だ。

 

「難病ですね」

「治せますか?」

「治せます」

「お幾らで?」

「百万円」

「お願いします」

 

 こんな感じで、ちゆの治癒魔法は、ダンジョン外でも引っ張りだこだ。


[2コマ目]


「へー凄いね? ちゆがレベルアップしたら、難病の人もきっと完治出来るね?」

「レベルが上がったら、難病も直ぐに治る風邪と同じになる。一気に治したら、有り難みがのうなって、お金儲からへんしな?」

「えっ!」


[3コマ目]


 貧民街

 

「おばあちゃんお久しぶり、腰痛の治る薬を持ってきたわ」

「どなた様かいな?」

「……痴呆症の薬も追加するわ?」

「どなたか存じませぬが、かたじけない」

「元気になってね?」

「いかほどですか?」

「お金なんて取らへんよ!」


[4コマ目]


「へえー、貧乏人からは、お金を取らないんだ? 義賊だねー」

「そら、実の母から金は取らへんよ? 守銭奴やないんやから」

「あ──お母さんか──」

「でも、ヒールしたら完治するからいつも薬や──」

「鬼畜や──」


***


第8話:『ペット禁止の禁止』


[1コマ目]

 教室の壁にはこんな張り紙があった。


『教室内ではペット禁止。

不死鳥フェニックスはペットにあらず(特にマフラ)』


 不死鳥はペットかペットじゃないか微妙な文章だ。

 教室のみんなは絶対触れようとしないが、この顛末を説明してあげよう。


[2コマ目]


「教室にはペット禁止っ!」と中年女教師がマフラに注意した。

「不死鳥は使い魔です」と反論するマフラ。

「それは言い訳です。ペットも使い魔も教室では禁止です!」

「……」


[3コマ目]


「みんな不死鳥フエちゃんの可愛さが理解わかってないんだ、フエちゃんお願い!」


 それから一週間、教師に付きまとう不死鳥。寝室にも着いてきて、教師は不眠症気味。


[4コマ目]


「わかったわ。例外を認めましょう。不死鳥はペットじゃないから、持ってきて良いわ」


 そして張り紙には一文が加わった。


『教室内ではペット禁止。

不死鳥フェニックスはペットにあらず(特にマフラ)

校長先生はペットでOKです(ちゆ様)』


「わっ謎の文章が増えてる!!」と驚くダガー。


 これには誰も触れようとしない。ちゆは、ある意味超有名人だ。ちなみに教室にクーラーがついた。

 

***


第9話:『後輩にはウケた』


[1コマ目]

 通信バルーンがダガーの後輩たちに11個も届いた事件があった。バルーンの事は、後輩たちも知っている。


『ダガーだよ』

『ダガーだよ』

『ダガーだよ』


[2コマ目]


「教師に喧嘩売ってるっす!」

「先輩、かっけっすっ」

「パネっす」


 後輩たちには好評だった。


[3コマ目]

 ダガーの下に後輩たちが200人くらい集まった。もう立派な不良集団だった。


[4コマ目]


「やめて、いじめないで」


 後輩たちの前で顔を手で隠しうずくまった。

 本人はシャイだった。



 つづく


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