番外編・皆さまのKOUJI愛

 いつも応援ありがとうございます。皆さまに支えられ、通院も頑張れております。

 日頃の感謝を込めて、KOUJIへの愛溢れる二次創作を作ってくださった方々と作品をご紹介いたします。


板谷空炉様

https://kakuyomu.jp/users/Scallops_Itaya


 板谷様の作品は著作権の都合上、載せることはできないのですが。小林明子「恋〇落ちて」の替え歌「歯が欠けおちて」を書いてくださいました。

 板谷様はKOUJIを熱烈に支援してくださって、ドラマ化、公式二次創作もご希望です。すでに題名まで考えてくださっています。


「火曜日の歯科たちへ~have a toothache~」


 実現したら楽しいですね!


★★★★★Brilliant!!!!!



豆ははこ様

https://kakuyomu.jp/users/mahako


 豆様は愛のうたを作ってくださいました。切ない女性の心が美しく柔らかい言葉で表現されていますね。

 なんだか、自分が嫋やかな女性になった気がいたしました。(気のせいでした)


『KOUJI 』


あなたはこんなに近いのに。

それは、見えない。


見たい、見えない。

見せないでほしい。


マスクの下の、あなたの笑顔。

それは、きっと、輝いているの。

わたしが思うよりも、ずっと。


だから、お願い。


わたしを、診て。


★★★★★Fantastic!!!!!



福山典雅様

https://kakuyomu.jp/users/matoifujino


 ちまたで話題?の「愛の滑落」がついにお目見え!恋愛小説家・福山様の素晴らしい愛憎劇をお楽しみください。大作です。


2次創作「愛の滑落」 福山典雅著


「お前は俺だけのものだ」


僕は何度その言葉を飲み込んだ事だろう。愛と罪が同じなら、僕はその業火に焼かれてもいい。咎められるべき行為の果てには、何一つ確かなモノはない。わかっている、わかっているさ。許されざる愛の滑落が僕を捉えて離さない。


「先生、ちょっと」


歯科助手のキリコが、僅かに頬を上気させ僕を呼んだ。


「えっ、〇番のセメントじゃないの?」

「それ、使っていいやつでした?」

「ああ、あ~、ちょっと確認するね」

「私言いましたよね。△番の方だって」

「あれ?どうだったかな」


僕は批判がましい彼女の言葉をやんわりとかわす。その煮え切らない態度に業を煮やしたのか、彼女は僕の腕を取り懇願する様に小声で訴えた。


「わざとですか、あの女をまた治療に来させる気ですか!」

「……君には関係ない」

「いやです! もうおしまいにして下さい、私耐えられません!」

「何度も言わせるな、君には関係ない」

「先生は私の気持ちをご存知なくせに、なんで、なんであんな女を……あっ!」


咄嗟に僕はキリコの腕を強引に払い、その頬を激しく叩いた。


「君には関係ないと言っている」


冷たい響きが室内を凍らせた。床に突っ伏しすすり泣く彼女の声が、僕には霧雨の様にうっとおしく感じられた。


「仕事に戻るんだ」


キリコに対し、自分でも驚く程の冷酷な声で僕は命令した。


「……あの女のせいだ、あの女がいるから、全部あの女が悪いんだ、憎い、憎い、憎い、憎い……」


彼女が呪う様に呟く言葉を無視し、僕は再び治療室に戻った。


そこには僕の愛しい人が座っていた。午後の陽光が優しく降り注ぎ、そのきめ細かい肌が透き通る様に輝いて見える。ああ、この美しい女性と触れ合える日など来るはずがないのに、僕はまた馬鹿な罪を重ね様としている。人を不幸にするだけのこの想いを、何もかも失いかねない危ういこの想いを、僕は生涯を賭けてすら得難い愛だと感じていた。


だが、もう限界だ。別れの時は刻々と迫っていた。なのに僕の想いは日を追うごとに自制が効かなくなっている。それはまるで二度と這い上がる事が許されぬ深く険しい奈落の底へと落下する事なのに、僕にはどうしょうもなく止め難くそれを望んでいる自分を抑える事が出来なかった。絶望的なこの愛の滑落が僕を捉えて離さない。(つづく)


「愛の滑落」 ―第三の刺客―

(皆様の熱いコールに応えて続きを書いてくださいました)


私の名前は羽生キリコ、歯科助手をやっている。


私は厳格な父親と愛情豊かな母に、大切に、大切に育てられた箱入り娘だった。旧家に生まれた私は何不自由なく過ごし、有名な女学院の幼稚舎に入学し、慎ましくも清らかな女性を是とし、日々を穏やかに生きていた。ただし、それは私が15歳までの話だ。


家長として申し分ない父は時として厳しくもあったが、公明正大で凛々しくも頼もしいその姿に、娘の私は心の底から尊敬の念を抱いていた。


なのに、そんな父が外に女を作るなど、私はまるで想像出来なかった。信じられなかった、いや、信じたくなった。そしてその事実は母をどん底に落とした。


父はあろうことか母と別れ、その女を家に迎え入れたのだ。


汚らわしあの女が堂々とのさぼり、何の罪もない母が家を追われ、何故苦しまなければならないのか。私の心はあらん限りの憎悪を燃やし、あの女を呪った。


当時、羽生家の血を引く者として私は別邸を与えられ、本邸には父とあの女が住んだ。母と私の想い出が沁みついた家に、あの女が入るなど虫唾が走った。


母と私から父を奪い、私達の幸福を粉々に打ち砕いたあの女が憎かった。殺したいほど憎かった。


18歳を迎えた私は汚らわしい家とは縁を切り、母の下で働きながら歯科衛生士の専門学校に通った。生活は苦しかったが、人生をやり直そうと思った。そして卒業後に就職した歯科で、私は運命の出会いを果たした。


それが、KOUJI先生だった。


かつて、女に狂う前のあの厳格な父にそっくりの公明正大で凛々しくも頼もしいその姿、そのうえ彼には優しさがあった。父にはない温かで朗らかな優しさがあった。それがどれほど私の心を温かくしてくれた事か。気がつけば私は彼に強く惹かれていた。


この人を愛し、この人から愛されたい。


私は懸命に仕事を覚え、彼の助けになればと職場では嫌な仕事も率先して行なった。あっという間に数年が過ぎ、私は歯科助手チーフとして彼の右腕と言われる存在になっていた。


幸せだった。愛する人を献身的に支える生活が、私の中の暗く重い過去をいつの間にか忘れさせ、心から笑えるようになっていた。


だが、それはあの女が現れるまでだ!


鳥尾巻と名乗る、あのいやらしくも汚らわしい憎い女が現れるまでだ!


一目見た時に、私にはわかった。私と母から父を奪ったあの女とそっくりな匂いがする。やっと掴んだ私の幸福をまたも泥棒ネコみたいにかすめ取ろうとする憎い女が現れたのだ。許せない、絶対に許せない。


もうこれ以上、私の人生から幸福を思いがけない形で奪う、そんな第三の刺客みたいな存在はいらないのだ。憎い、憎い、憎い、KOUJI先生の心を奪ったあの女が憎い。


今日も私はあの女の口に指を突っ込む。激しい憎しみの炎をこの心に燃やしながら……。(つづく?)


★★★★★Marvelous!!!!!


 皆さま、ありがとうございました!

 二次創作は随時募集中です!コメント欄や鳥尾巻の近況ノートに投稿してくださったら、ご紹介させていただきます。(許可いただければ)


つづく

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