第三十四話もしかして龍族ってみんな恋愛話が好きなの!?
第三十四話もしかして龍族ってみんな恋愛話が好きなの!?
私たちは冥龍の森に入ったのでまず迷わないように私たちが通った道の木に傷をつけることにした。
するとヨシカゲくんが
「ほんっとうにごめんなさい!俺がみんなの話を聞かず勝手に走ったから」
「ほんとよヨシカゲあんたのそういうとこが嫌いなのよ(嘘ですヨシカゲのそういうところほんとは大好きです……さすがにこれは恥ずかしくて言えないけどね)」
「……そうなんだ……まあ俺はアカネの本音知ってるけどね、アカネが寝言で『ヨシカゲ大好き!ほんとはねもっと一緒に旅したりねぇ遊んだり、夜だって……一緒に……』って言ってたの聞いたからな」
「…………えっ嘘でしょ私そんなこと言ってたの!?ちょっ待って待ってよ……そのあれはそういう夢を見たからでその……そんなこと思って……ないんだからあ」
「ほんとかよ……まあ俺はアカネにどう思われててもアカネのこと好きだぞ!」
「もっもう分かったから……恥ずかしいこと言わないでよ、もう」
ヨシカゲくんとアカネちゃんがこんな会話をしていた時、突然知らない声が聞こえた。
「お前らが侵入者か……まあいいや今はそれより、よしっお前ら合格っと……というかもっと恋愛話ねえの?話してくれたら龍國峠の門開くけど」
うん?……今龍國峠の門って聞こえなかった?気のせいかな。するとエリエルが恋愛話ならたくさん持ってると言って話始めた。
一時間十三分後
「おお!その話いいねえすげぇ面白い!みんなにも聞いてもらいたいからさ今から門開くわ」
そう言ってその人は門を開けた……こういう展開をご都合主義っていうのかな。
漫画とか読んでたらあるからな……まあ私は嫌いじゃないけど。いやだってこんな簡単に普通そんな大事な門を開かないでしょ!恋愛話が出来る悪い人だって普通にいるし……まあ行けるから行くけどね。
そして私たち龍國峠に到着した。
……これは峠なのか?と私は疑問に思ったので連れてきた人に聞いた。
「ああこれは昔は峠だったからその名前で登録したからその時から地形が変わってるけど族長が名前変えるのが面倒くさいって言ってそのまんまなんだよね」
面倒くさいって……まあ分からなくもないけど、まあいいか。
すると知らない女性が叫びながら近づいてきた。
「ヘドラ〜この人たちが今回連れてきた人なの〜」
「そうなんだよメルファ〜」
そしてその女性が私たちを連れてきた人、ヘドラのまえでこういった。
「ねえヘドラ今回は騙されないでよ、あんた毎回恋愛話が聞けたからってホイホイ連れてきて……連れ戻してそのあと許してもらったとはいえ、そのせいで七百年まえにツバキちゃんがも誘拐されて血まで取られたんだから……まあ私たち龍族の血を取った理由は分かるよ私たち龍族の血を身体に取り込めば不老不死になれる……そういう噂が流れてるからね。さすがに龍族の血だけじゃ不老不死なんてなれないよ、私たちの血と何かを組み合わせて取り込まないと」
「もう分かってるから……だってもっと恋愛話聞きたいじゃん!」
「それはそうだけど!!それは聞きたいよもう毎分毎秒欠かさず耳に入れたいほど好きだけど!!……ってこの会話したの何回目よもう!」
そういう会話が十二分ほどされた。
すると突然ノアとノラが合体してこう言った。
「「ねえみんなもしかしたら私たちがこういう身体になったのってツバキちゃんの血と何かを組み合わせて取り込んだからなんじゃ……だから研究者が『説明が面倒だからこれだけは言っておく、とにかくたくさん色んなもの身体に入れたぞ!』なんて言ったんじゃ!だったら早くツバキちゃんに謝らないと!!」」
そしてノラとノアが分裂した時ヘドラが
「おお!その能力もしかしてお前も龍族か……いやぁまさかここで同胞に会えるとはな驚きだな!アッハッハ」
「ほんとだね連れてきた人の中に同胞がいるなんてね」
そう言われたのでノラが
「私たちは龍族ではなく……人間なんです」
「……うん?じゃあどうしてこの能力を持ってんだ?」
そう聞かれた二人は再び合体した
「「私、もうすぐ死ぬって言われたからクローン技術を使った実験をするから受けてくれる人募集中ってチラシを見て応募して成功したみたいで、それでこの能力を手に入れたんです。ごめんなさいもしかしたらツバキちゃんの血が私たちに使われたかもしれないんです」」
「別に謝らなくていいぞ……私って言ったよなお前。俺たち龍族は合体・分裂はできても性格も姿も一緒……ああそういうことか、もともとは一人だったが別人格が生まれたから分裂した時にその人格にも身体が作られた……だから性格が違う二人になるってことだろ」
「「大体は合っていると思います」」
「思いますってどういうことだ?」
「「私にも自分の身体のことが分からないからです。その時私が立てた仮説が今ヘドラさんが言ったことと同じなんです」」
するとヘドラが
「……まあナルトで言うところの右近・左近みたいなもんだろ」
そう……なのかな、でもちょっと違うような気もするし……というかそんな感じでいいの!?同胞の血が使われたんでしょ……でもそういうのって本人たちの問題だから本人たちが納得してるならいいのかな……そういえばメルファが言ってたな『連れ戻してそのあと許してもらった』ってツバキちゃん本人が許したんだったらいいのかな……でも本当に本心で許したのかな?このあとツバキちゃんの家に行くみたいだし聞いたほうがいいよね。
それから一分ほどがたったとき、私は噂にあったこの龍國峠は龍族の力で時間が操作されているというところが本当かどうかが気になり聞いてみた。
「噂のこの場所の時間は龍族が操作されてるって本当なんですか?」
「ああその噂は本当だぞ……って言っても族長しか出来ねえから厳密には龍族というより龍族の族長が時間を操作してるになるんだけどな」
「そうだね、ヘドラ私たちにはまだそんな力ないし……でも憧れはあるよねやっぱりさ」
「ねえヘドラ私今からツバキちゃんのところに行くんだけどさツバキちゃんのところにさこの人たちを連れていってそのヘドラが聞いたっていう恋愛話を聞かせてあげたら……まあもしもまた、あの時の人たちみたいに悪い人ならまた殺せばいいし……というか殺すほうが簡単なんだよね、ねっヘドラ」
「そうだなメルファ…………」
そのあとのヘドラとメルファの会話は怖かったので聞かないようにした。
そして十七分ほどたったときヘドラが
「あっそういや強くなりたいなら族長に恋愛話を聞かせたあとに修行をつけてくれって頼めば普通に説得するより簡単に修行つけてくれるぞ」
そんなにここでは恋愛話がすごく重要なんだ……なんか私たちより騙されるんじゃないかって心配なんだけど……まあその方法で頼んでみようかな、その方が確実っぽいし。
そして私たちはそのツバキちゃんという人のところに行くことになったのだが会う人会う人に恋愛話がないかを聞かれたことに私たちはすごく驚いた。
そうして私がもしかして龍族ってみんな恋愛話が好きなの!?と驚いていたら
「ここがツバキちゃんの家だよ!さあみんな入って入って!」
私たちはメルファにそういわれツバキちゃんの家に入る……入らされることになった。
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