紅やもり。それはある女の、通り名。面白いですよ!

遠き異国の夜。
人影が、細い紐を手に、高い塔の壁を、たあん、たあん、と蹴る。

「あたしも焼きがまわったのかねぇ。」

女は、小さくつぶやく。
女は、その荷物を、背中に背負うつもりはなかったのだから……。

───その女の名前は、紅やもり。

面白く、読後感も良いものです。
おすすめですよ。
ぜひ、ご一読を!