第15話 読書感想文

 夏休みの宿題だった「読書感想文」。とにかく原稿用紙のマス目を埋めようとして、意味もなく引用をたくさん入れたりして……笑。

 読書感想文を書くのが好きだった、という人はあまりいないように思います。


 読書感想文って、何のためにあるのでしょう。

 読書する習慣のため?感想を書く練習のため?

 今でも宿題にあるのかなぁ。


 日常、本を読まない子供に、いきなり読書感想文を書くようにというのは、あまりにハードルが高すぎる気がします。


 まずは興味のありそうな本を一緒に選ぶところから。

 読み聞かせをする、一緒に読んでみる、感想があるか聞いてみる。

 少しづつ段階を踏んで、無理強いは禁物です。

 「面白かった〜!もっと他の本も読んでみたい!」そうなったらいいですよね。


 本を読むことは自由です。読まないという自由があってもいい。読みたい本を選ぶ自由、感想の内容を判定されない自由。

 そのどれもが読書感想文にはありません。


 「面白かった!」「つまらなかった」「感動した」「別に何も感じなかった」……読後の感想はシンプルで、それだけで充分です。理由を問われてもわからないこともあるでしょう。

 その本が好きか嫌いかは人それぞれです。そして、何も感じるものがなければ感想は書けません。はじめから感動ありきで、押し付けないで欲しいのです。


 読書を好きだという人が増えて欲しいと願っています。

 読書は強要するものではないはずです。


 カクヨムで物語を読んだ後、レビューを書くときは、

 この感動を伝えずにはいられないから、他の誰かにもっと読んでもらいたいから、高ぶる気持ちを綴ります。


 読書感想文もそういうものだったらいいなぁと思います。

 

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