第2話 プレゼント

開けてもいい?と彼女は聞く



プレゼントを渡してから

その箱を開けるまでの

彼女の顔を見るのが

ドキドキしてたまらない


俺は箱に手を置いて

開けさせなかった



くれたんじゃないの?とイライラしてる



知ってるよ

でも楽しみはジワジワと味わいたい



イライラの顔も楽しい



それは幸せなフラグ



嫌な出来事あった後に

嬉しいことがあったらひとしおだろう



でも待てよ

これがもし気に入らなかったら

どうしよう



心配も束の間

彼女は最大級の笑顔で近づいてくる



大好きと




もう箱なんてそっちのけ




でも俺はプレゼントを渡す時

箱に入れて渡すんだ




いつか とびっきりの

でっかいびっくり箱を

渡す日を想像する




俺は笑顔だけじゃなくて

驚いた彼女の顔も好きなんだ





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