第3話  「戦闘狂」



 しばらくして下克上の時は来た。

 雑な集合のアナウンスが流れる。


 興味関心に胸を躍らせる生徒たちは既に全員巨大なステージの前で円を描いているので必要はなかった。ロイ、コウキ、キオラ、テイナもその中の一人で最前列に横並びしている形だ。


「ロイの彩度が戻った」

「完全復活ってもんよ!まさかこんなに可愛いおっぱ……女子と友達になれるなんて!」

「あ、あはは〜……よろしくロイ君!」

「この不躾を妹に近づけるな」

「根はいいやつなんだよ、根は」

「それ無理したフォローの最終地点じゃん?コーキ苦手なことあるんだね!」

「テイナちゃん!全部ボクに任せるんだ!!色々ふご」


 この場に関しては暴走するロイを止めるのでやっとだ。

 コウキは近づこうとするロイの顔面を片手で制する。

 ロイも本気ではないだろうが、礼儀作法のようなもので普段は不要でもこの場では必要な動きだった。


「それをどうするつもりだ」

「ロイをゴミみたいに言うなよ。これでも友達だ」

「邪な感情を抑えられない人類など、知性があるとは言えんな」

「おいオマエ!ボクの悪口を言うな!」

「こればっかりはロイが悪いんだから黙ってろ」


 喧嘩っ早いロイを制しながらコウキは叱りつける。その姿を見て大変だと思うテイナが苦笑いを浮かべると、珍しくキオラは怪訝な表情を浮かべた。


 「コウキの友人であるから見逃すこともあるが、その態度は解せんな。アンタは人並みには賢くないと言うのに、人権を求める。まずは民としての義務を果たすといい」


 キオラの言葉に顔を真っ赤にしたロイが言葉を失った。


「ボクだって、なにも向こうみずな事を言ってるわけじゃないぞ!それなりに考えて声をかけてるつもりだ!」

「余計なお世話だ。僕はコウキにお願いをしているだけに過ぎない」

「まあまあお兄ぃ、気にしなくていいよ。というか友達増えるのはアタシも嬉しいし。あんまり喧嘩しないで!」


 睨み合う両者を見て、兄妹も大変だなと思うコウキが苦笑いを浮かべたままステージを眺めた。

 そろそろグェンの合図がくるはずだ。そこからはこの会話などどうでもよくなるほどの公開処刑が行われる。きっとミア=ツヴァインに関してはプレッシャーで押し潰されそうに違いない。自分だったらと考えると気が気ではないくらいだ。


「そろそろ始まるんじゃないかな」


 周りを見ていたコウキの一言が他の3人をステージに集中させた。舞台セッティングに動いてたおそらく上級生らしき人たちは円の人だかりの中に入り、完成されたステージを目の当たりにしたからだ。


 半径20メートルはくだらないステージの周りには生徒が貼ったであろう金属製のネットが覆われており、バトルロワイヤルを彷彿とさせる逃げられないステージが生成されていた。きっとこの中で戦うのだろう。


 そう状況考察していた時だった。


「あー、ええっと。これより、下剋上決闘を開始しまぁす」


 ミル=ツヴァインがそう告げると周りの声は騒音と化す。やっと始まったかと呟く人、緊張するねと他人事な人、そのあり方は様々だったが、これだけ多くの人間の興味関心を一まとめにする機会もそうそうないだろう。


「始まるね〜!楽しみ」

「え?こんな公開処刑みたいな事が?」

「おっぱいだ!」

「…………」


 四人も各々の感想を持ちながらリングを眺める。


「ルールは簡単、私が止めた段階で勝者と敗者を決めまぁす。それ以上の攻撃がありましたら……おしおきです」


 おっとりした笑顔だが最後は不穏な空気だった。

 ミルは余韻を残す事なく「それでは」と続ける。


「両者入場して下さい」


 掛け声と共に、左右から人が現れた。

 右側はミア=ツヴァインだ。銀色の長い髪が靡き、物怖じしない堂々とした歩きとそれに似付かない華奢な手足。グレーの瞳が特徴的な容姿端麗の女子生徒。


「わ、なになに?コーキあの娘気になるの?」

「いいや、目で追ってしまうのは事実なんだけど……ただこの采配が可哀想だと思ってるだけだよ」

「?」


 テイナが疑問を浮かべている間に、コウキはもう片方の生徒を見た。


 左側のカーディナル序列十。

 その生徒は同じく華奢に見える男子生徒だった。紫の髪をセンターで分けて後ろで結んだ男。怪訝な表情をしている。歩き方はある程度横暴で、金属製のネットの扉を蹴り飛ばしてリングに上がっていた。


「チャレンジャー、1年主席ミア=ツヴァイン。そしてカーディナル、3年ヘリオス=ランティス。両者、中央へ」


 ミアが場を仕切ると、円形のステージにリング入場を果たした二人が中央へ向かって歩き出す。二メートルほどの距離で立ち止まり、互いが目と目を合わせた。


「では、決闘の儀を――、抜剣ばっけん


 かけ声と共に互いが右手を宙に伸ばす。


 ヘリオスの手先から徐々に白い光が集まる。それらは形と成って弾け飛ぶ。直ぐに精霊剣が現れた。

 一方ミアは黒い稲妻のような禍々しい光を帯びて、ヘリオス同様に精霊剣を出現させる。

 

人によって精霊剣の出現方法が微妙に異なるのかもしれないとコウキは考えた。


「光 光明の剣 ヘリオス」


 ヘリオスの発言に驚いたのはコウキだった。それを察したかのように、キオラが視線をステージに向けたまま補足する。


「あれもまたギフテッドだ。神体同化しんたいどうかといい、本名と精霊剣が同名の人間に見られる」

「いつもありがとう」

「コウキの記憶状況を察しれない僕ではない。そうだな、神体同化のギフテッドは人にもよるが基本的に加護の効果が二倍以上だ」

「なんだそれ……わかんないけど相当ヤバそうだな」

「現にヘリオスは強い。心こそ邪悪だが、過渡期かときと呼ばれた3年の代で唯一のカーディナル。一流の剣技と特別な恩恵の効果は絶大だろう」

「ウィキオラと呼ばせて下さい」


 テイナが笑うそんなやりとりはさておき、ヘリオスは名乗った上で剣を構える。ヘリオスの精霊剣は白基調のアーミングソードで形はシンプル且つロングソードほどの長さはない。剣の中心から鋒までに黒い線が入っており、眩しさと暗さのコントラストが際立った。


「闇 冥界の剣 ハデス」


 そして、呼応するようにミアが呟く。音もなく宙を2回ほどクロスに切り裂き、その刀身を露わにさせた。

 ミアの持つハデスの精霊剣はショートソードだった。ダガーほど短くはないが、ヘリオスよりもややリーチが短い。帯の形状にはファルシオンほどの幅があり、片方の刃が鈍い紫、黒基調に赤の古代文字が刻まれた禍々しい剣だ。


「――、」


 ヘリオスはそこまで見届けて異変に気付いた。

 怪訝な表情は純粋な怒りと変わり、鋭い眼光が相手を捉える。ミアが表情を変えずに視線を返すと、ヘリオスは震える肩と低い声で話し始めた。


「おい女……確か二刀流だよな」

「…………」 

「何故抜かない」

「…………」

「聞いてるのか貴様ァ!」


 荒ぶるヘリオスが剣を横に薙ぎ叫んだ。


 たったそれだけだった。

 ゴォッ‼︎ と。軌道に沿うように眩い光が斬撃を生む。光は灼熱と勢いで大気を切り裂き、ステージを囲む金属製の網の手前で焼失。避ける動作をしなかったミアの頬に薄い切り傷が生まれた。


「わたしは」


 一連の動作は高速度で行われたにもかかわらず、無かったことのような鈴の音でミアが呟いた。

 答えを聞く使命を持ったヘリオスが続け様に斬撃を放つ事はない。剣を戻し、今一度相手を睨んだ。


「光は使わない」

「……………………」


 ヘリオスは本気でとぼけた顔をした。

 何を言っているんだと言いたげな表情だ。


 今目の前にいるのは何千人といる全校生徒の中でトップクラスの相手。そこに全力の半分で行くということは、お遊びでも今日加護を貰っただけの人間が出来る芸当ではない。


「あなたが悪い訳じゃない」

「………………そうか、死ね」


 両者が構える。腰を低くして右手の剣を水平にしたヘリオスに対し、ミアは剣を下ろしたまま足を閉じて顎を引く自然なスタイル。互いに視線を合わせ、二人だけの世界が広がっていく。


「それでは〜、スタートぉ!」


 空気と化していたミルが場に合わないおっとり口調で呟くと、下剋上は始まった。


「――疾ッ!」


 初めに動き出したのはヘリオスだ。

 距離を詰めるのではなくバックステップで大きく離れ、左手に光魔法を込める。白く光るオーラを纏った手をそのまま剣に触れて移し、白い精霊剣の縁は光魔法により包み込まれより一層の白を帯びた。これは魔法帯剣まほうたいけんだ。


 対するミアは視線以外動くことのないカウンター待ちの状態。

 だがこれはヘリオスの魔法帯剣の前では悪手だった。


「これだから新人は阿呆だ!」


 強く踏み込み、ステージの床が撓む。

 風を切る勢いでミアに急接近したヘリオスが剣を薙いだ。


「――、」

「まだだぜ、クソガキ」


 横薙ぎの一撃を背中を反ってギリギリで避けるミア。勢いそのままにヘリオスが足のステップを変更し半回転――直ぐに振り下ろされる上からの一撃がミアを捉えた。


「魔法帯剣は相手の弱点を正確に狙う。闇タイプには光魔法︎!」


 この縦一線の剣撃もミアは体を捻ってどうにか躱す。しかし続け様に降りかかる猛攻。ギリギリまで研ぎ澄まされた完璧な攻撃。ヘリオスの剣には隙がなかった。


 間一髪で避け続けるミアはジリ貧状態にあり、剣が当たるのは時間の問題だ。視線だけは外さず、様々な姿勢で斬撃を見送る体力との戦いが続く。


「あのヘリオスって人、強いな」

「言ったろう、ヘリオスは優秀だ」


 戦闘を見ているコウキが呟くとキオラが返事を返す。


「それに、相手を挑発してはいるが開戦前で戦闘狂が光の方を出さなかったことで初手をバックステップに変更したはずだ。行動だけで見れば冷静で相手の出方を伺っている堅実な戦いと言えよう」

「逆に言葉での煽りも挟んでほころびを探す……って話だよね。ミアの方は何で攻撃しないんだ?カウンター狙いのはずだけど」

「カウンターは相手より剣のリーチが短いと不利だ。極端に長いものもな。これは剣を磨く上で全ての人間が同じ事を思うはずだ」


 つまりミアはカウンター狙いでの待機が悪手で上手くいかず、防戦に徹する他ないと言う話だろうか。

 コウキがそう思いながら壮絶な速度で攻防を繰り広げるステージから横に視線を離す。テイナはもちろんのこと、あのロイですらじっと戦いを見つめていた。それほど張り詰めた戦いであることがうかがえる。


「ヘリオスは精霊剣の本来の能力を使っていない。魔法帯剣の良さは相手の剣と相対した際にマウントを取れることだ」

「本来の能力って最初の飛ぶ斬撃の話かな」

「おそらくそうだ。そもそも魔法を帯びている時に精霊剣が能力を出す事は稀だ。逆に言えば、ヘリオスはそれよりも魔法帯剣で戦う方が確実だと判断した形になるな」

「やっぱり機転が効くね、ヘリオス。それに比べてやっぱミアはかなりまずい状態――」

「コウキ」

「ん?」


 キオラに突然呼ばれたコウキが気の抜けた声で返事した。

 その光景を見たロイも何となく察したような表情で首を振り、またステージの方を見る。


「気づかないのか?」

「ん、何が」

「戦闘狂は、それらを全部避けている」

「――、」


 コウキが異変に気づくと同時、ロイもステージを向いたまま呟く。


「更に言うなら視線を剣ではなく相手に向けているね。ボクなら直ぐに距離を取るけれど、そうしないで距離を保ちリスクを負うのは何か気をてらってる」

「そう言う事だ。アレの動きは僕にも分からん。だがヘリオスとて同じで、同時に焦っているはずだ。確実に勝ってきた実力をぶつけてもかすり傷一つ負わせてない現状に」

「で、カウンターの姿勢が崩れない。あの無い方のオッパイがどう言う心境か分かんないけど、まぁここまで付いていけるなら既に実力は五分五分だろうね」

「無い方のオッパイて」


 ともあれコウキは納得した。違和感の正体を知り腑に落ちたほどだ。それらを踏まえて紐解けば、最初の一撃もあえて傷を負ったのでは無いかとさえ思えてくる。単純なカウンター待ちを装って誘い込んでいるのだ。


「……何れにせよ高度な戦いって事か」


 コウキがつぶやいたその時だった。

 ヘリオス優勢の状況が大きく動いた。

 精霊剣を大きく振りかぶった一撃に合わせるようにして、ミアが光魔法を込めた手を沿わせたのだ。


「――ッ!?」


 たった一度、撫でるような仕草。

 それだけでヘリオスの魔法帯剣の光は、触れられたミアの手の中に吸い込まれるように混ざる。そして帯びる光は無くなり、剥き出しの精霊剣が現れた。

 何が起きているのか状況把握に焦るヘリオスに初めて汗が垂れた。


「魔法は平等」


 一言だった。

 その一言がダメ押しとなりヘリオスに一瞬の疑問を抱かせ隙を作る。

 勿論逃すことなく、ミアがステップを踏んで相手の手の甲に素早く蹴りを入れる。


「ぐ……!!」

「――あなたは悪くない」


 軋む骨の音。

 怯んだヘリオスをそのままに、続け様2度目の蹴りが炸裂した。ミアが華麗に敵の精霊剣を吹き飛ばす。

 ヘリオスははされるがまま両の手を砕かれ、確固たる重心はぐらついた。遅れてやってくる痛みを堪えながら魔法を練る。


 その間にも大きく回転し宙に舞う白い精霊剣。

 天井の照明と乱反射して光り輝く。

 くるくると、呆けたような仕草で高く飛んだ。


「く……そがぁッ!! 具現解――」

「疾」


 言葉を遮り一閃。

 剣を失い右手の魔法で殴りかかろうとしたヘリオスに、ミアが凪のように静かな剣撃を与えた。

 鋭い刃が肩から斜めに体を穿ち、しかし血が流れることはない。代わりに黒い稲妻の様な斬撃が走る。


断絶だんぜつ


 ミアのその一言でヘリオスは気絶した。

 物理的に切らない代わりとして切った断面に余すことなく能力を加える精霊剣の一撃“断絶”が体を蝕んだのだ。


「ハデスの能力、人並みの思考ではこれを処理はできない。仮に理解した時は死に至る。その前に体が保守する。だから気絶する。でも、あなたは悪くない」

「……………………」


 一通り話した時点でヘリオスは床に伏す。

 同時に宙を舞った剣が床に突き刺さると、光と共に消失する。


 ぴくりとも動かないヘリオス。

 充分に息はあるため命に別状はなさそうだが、微動だにしないそれは切り伏せた肉片にも見えた。


 そして全てを見届けた観客が、少しずつ騒めき始める。


「勝者はミアちゃんです」

「「「「ぉおおおおおおおおおッッッ!!!!」」」」


 沈黙の後、どわっと歓声が響いた。

 拍手喝采とはこのことだった。ミルの一言と共に観客の声が響き賑やかなステージはミア=ツヴァインの勝利を祝福する。


「……………………まじ?」

「大真面目だ」


 コウキは開いた口が塞がらない。

 そもそも勝つという選択肢は考慮していなかった。いかに最高傑作と言えど、二年間の差を埋めるのは才能ではないと信じたかったからだ。


「こんなにあっけなく勝つもんなのか」

「決闘の場合はまぁ、そうだな。僕の統計では長く戦う方が難しい」

「とは言っても一瞬だったよね?アレ」

「そうか?僕には全て準備したそれなりの戦いに見えたが」

「そこまで行けば美徳だよ。俺には一瞬の記憶しかない」


 鳴り止まない歓声の中、コウキは思っていることをそのまま吐露する。隣にいたテイナも満足気な様子で、反対にいるロイも当然だと言わんばかりの表情だった。


「コーキ、あの子は凄いよ!やっぱり見てて楽しかった」

「相手を切らない代わりに能力を注ぐ精霊剣必殺の断絶。無い方のおっぱいが狙ってたのは魔法帯剣の中和と断絶をするカウンター待ちか」


 真剣な面持ちで呟くロイや目を輝かせるテイナを横目にステージを見る。確かにヘリオスは強いはずだ。それがあまりにも弱く見えるほどにミアが強いだけの話。この状況を見て、果たして自分が天上へ届き得る存在なのかと今一度不安の念が押し寄せた。


「しかし魔法の中和。正直至難の業だな。戦闘狂は光の恩恵も得ている。戦いの最中に乱共鳴が起こるリスクを抱えて魔法部分だけに触れるのは、激しい運動と同時に針に糸を通すような物だ」

「まぁ、ボクらには真似できないね」

「アンタと僕を一緒にするな」

「おいオマエ友達いないだろ!」

「俺は……どうしたらあんな風になれるんだ」


 会話を他所にコウキは胸の高鳴りを覚える。無駄なく美しい一撃を放ったミアの光景が蘇った。もっと近くへ行きたい。高みを見てみたい。そんな単純な希望に心が満たされていく。


「なれるかではない。なるんだ」

「キオラ」

「僕は必ず勝つ。勿論、コウキにもだ」


 降り注ぐ歓喜の中でただ一点、ステージを見つめるキオラが確固たる意志をみせた。そして好敵手として指名されたコウキ自身も、背筋を伸ばしてそれを受け入れる。


「あれがミアか」


 瞬間、ステージを降りていくミア=ツヴァインと目があった。たった1秒にも満たないその瞬間にコウキは今一度心拍数を上げる。全てが無駄なく美しい在り方に、心を奪われた。


「急成長を遂げるのは加護が降りて数年の間。僕らがあの域に行くのも時間の問題だ」


 勝ちたい、と。

 素直にそう感じることが、本当の意味で傍観者の気持ちだった。


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