第4話 李先生

整体の学校時代。

コースが色々あってコース毎に講師の先生が違う。

足ツボ(足裏反射区)のコースは、

中国からいらっしゃった李先生。


李先生は壇◯をキツめにしたような美人でした。

白衣を着て歩くといろんな意味で様になってました。


流石中国からいらっしゃっただけに

日本人特有の思っても顔に出さないようにするとか、オブラートに包んで話すなどの気遣いは一切なかった。笑


思った事ははっきり言うし、顔にもあからさまに出していた。


ご存知の方も多いかもしれないけど足裏には身体の内臓と関係するツボがたくさんあり、

学校では全て覚えてテストもある。


李先生はホワイトボードに印刷した足裏の図を貼り付けて一つ一つ説明してくれた。


例えば足裏のツボを押すとどこが良くないかわかるんですよ。とか、

胃のツボを押すと実際に動くんです。とか。


みんなノートや教科書に補足として色々書き込む。


大体の先生が書き終わりましたか?とか

そろそろ大丈夫かな?とか少し時間をくれる。


が、李先生はそんなのはない。笑


はい!じゃあやりましょう!!

準備して!

何書いてるの?後でいいよ!


後っていつですか…忘れそうです…


まだ準備してる途中に李先生は施術ベットにのった。

誰からいく?


え?何をするかもわからないのに。

…誰もいかない。笑


イライラした顔で

あんたから!!って一番近くにいた男の子に言った。

え?俺?

可哀想に男の子は李先生の足裏付近にひざまずく。

学校だからおかしくはないけど、

女王様と下僕に見えたのは多分私だけじゃない。


李先生は突然

「胃!のとこ押す!」

「え?はい!!」

「違う。じゃあ脾臓!」

「…ここですか?」

「だめ。後でもう一回。次の人」


やっとなんだかわかった。

みんな無言で教科書で位置を確認し始める。

立候補はない。


このような感じで独特な授業といきなりのプチテスト。

ひと通り教わり流れを覚えて練習して試験の日が来た。


この試験で元々リフレ経験がある子はベタ褒めだった。

素晴らしい。サロンのようでした。合格!


その他は全員

痛い!最悪。穴開いたかと思ったよ!とか似たような理由で一発合格はなかった。


はっきり言うけど強くやると教えたのは李先生。

サロンのようと言われた子は強くやってなかったらしい。

うちら指折れるくらい体重乗せてましたが。


なんとかみんな合格した。

私の試験中李先生は半分寝てた。笑

李先生はご機嫌だったので、お願いして一回やってもらった。

ただ痛いだけだった。

穴開いたかと思いました。


李先生いわく足裏が黄色っぽい方。

尿のような物(毒素)が溜まっているらしい。

そのままにすると不調になるので自分で押して毒素を出してあげてください。






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