社畜、配信者を見る

 迷塔ダンジョンを攻略した後、俺は新沙と分かれて何処にも寄ることなく家に直帰した。

 病院に戻るつもりではいたが……何かと面倒だったから戻るのを辞めて家に帰る選択を取ったわけだ。


 しっかしなぁ……家に帰っても何をしようか。身体は絶好調、リハビリもOK。家にはゲームとかも無いし…

















 で、考えに考えた結果……Dtubeを見ることにした。理由としては単純で今の探索者のレベルを知りたいからだ。俺の周りにいる人たちは全員レベルが高すぎて参考にならないのだ。それと自分の配信者としてのレベルアップを図るためでもある。


「おっ……これ良さそうじゃん」


 ダンジョン攻略と検索し、スクロールしていくと一本の動画が目に止まった。チャンネル名は『ミキティー』……登録者数50万人を持ち、A級探索者資格を獲得している配信者のようだ。

 動画名は『冥層追加によるダンジョンの変化』……まさに、俺が今知りたい情報だった。


 その動画をタップし、動画が再生され始める。どうやらダンジョンを探索しながら解説を挟んでいくスタイルのようだ。


 こう言う所から学んでいけばいいのかもしれないと思いながら、俺は動画を見進めていく。探索している階層は下層で、途中途中出てくるモンスターにも難なく対応出来ていた。


 実力も申し分無く、解説も非常に分かりやすい。こりゃ登録者数が多いのも納得だな。

 俺もチャンネル登録しとくか。


 チャンネル登録をしようと、ボタンの方へ目を移すと……チャンネルアイコンが紫に光っていた。これは今チャンネル主が配信していると言うことを示すものだった。


「おっ、今配信やってんのか……見てみるかぁ」


 俺は彼女の配信を見ることにし、アイコンをタップする。配信見た時はモンスターとエンカウントしたようで、戦っている真っ最中だった。モンスターの姿、スライムのようなからして……ここは『粘獣ダンジョン』か。


 粘獣ダンジョン……俗に言うスライムばかりが出てくるため、そう名付けられた。


 今やってるのは……スカルスライムか。まぁ確かに大変だが、彼女なら殺りきれる相手だ。


 スカルスライム。球状の粘液の中に人間の骸骨が浮いている不気味なスライムだ。

 しかし処理方法は簡単で、ただパーティに魔法使いがいれば難易度は超イージーに

 なるほど雑魚いのだ。 


 俺は静かに画面を見つめながら、彼女のトークに耳を貸していた。しかし、ここで緊急事態が発生した。


 映像が乱れ、次の瞬間に映ったのは死にかけのミキティーさんだった。






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 えちょまです

 眠い

 それじゃ

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