虹の橋を渡る猫

綾風 凛

第1話 保護猫になる

 おいらは白い雄猫。

 生まれてから3ヶ月で、ある会社の駐車場に捨てられた。

 その後、飼い主になるママに拾われた。

 車に乗せられて、ママの住んでいる一軒家に連れて行かれた。

 どこに連れて行かれるのか不安だったが、家にはママのお父さんのおじいちゃんと先住猫が2匹住んでいた。

 おじいちゃんは喜んでおいらを優しく抱っこしてくれた。

 先住猫も歓迎してくれて、すぐに仲良くなれた。

 同居する先住猫ジューはキジ白で、アメリカンショートヘアのクォーターだ。

 9歳で身体の大きいおじいちゃん猫だ。

 ジューは、おじいちゃんの奥さんのおばあちゃんが死んだ年に貰われてき

た。

 とても食いしん坊で人間の食べ物が大好きだ。

 もう1匹の猫は捨て猫だったが、他の人に拾われたのをママが貰ってきた。

 7月に貰われてきたので名前は『ナナ』

 おいらと同じく白い雄猫で、体が大きくオッドアイの目で容姿端麗、おっとりして包容力があるイケメン猫だ。

 家猫になり、おいらの新しい名前が決まった。

 6月に拾われたから『ロク』だ。

 おいらが捨てられた理由は、目が変だからだ。

 診察して猫ヘルペスだと分かったけど、治らないらしい。

 でも、目は見えるようになったから平気だよ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る