番外編兄の追跡3

「よかった。本当に、よかった」妹のデートが気になり。

 変装し妹にバレないように、妹を尾行していたが。

 妹の後を追い。映画館に入り。たまたま、妹と

 席が隣の隣を選び。(ちなみに、隣は夢歌のデートの

 相手の大野だ)の席座り。普通に、映画を楽しんでいた。

 普段、恋愛映画は観ないが。この映画はめちゃくちゃ

 よかった。特にラストが人生で観た。映画の中で

 一番泣いた。途中隣の大野に聞こえるじゃないかと

 思うぐらいの嗚咽混じりの涙をだしたが。

 全然バレなかった。映画館を出ると、二人の姿を

 見失っていた。まぁ、俺が出るのが二人より。

 遅かったから仕方ないけど。(映画のグッズなどを

 買っていたので。二人を見失った)「まぁ、大予想の

 見当はついているけどね・・・・・・」俺は、歩きだす。

 「おそらくは、二人で映画の感想を話合いながら。

 コンビニでお昼を買い。その近くの公園のベンチで

 食べているだろう」俺の予想は的中した。公園の

 ベンチで、二人仲良く。お昼を食べている。しかも

 二人の距離が近すぎる。俺は、二人が座っている。

 ベンチの向かいのベンチに座り。二人に怪しまれないように。

 コンビニで買った。新聞を読むふりをして。二人を観察する。

 そして、俺は衝撃な光景を目撃した。「う、嘘だろう・・・・・・」

 思わず。声がこぼれた。俺の目の前で、妹の夢歌が大野に

 あーんをする所を見てしまった。あぁ、神様。今のこの状況が

 映画のようなフィクションにしてください。コンビニで買った。

 新聞紙をくしゃくしゃしながら。俺の鋭い眼光が大野八真に

 向いていた。「あいつと決着をつけないとなぁ」俺は、ポツリ

 呟き。コンビニで買った。ホットコーヒーを飲んだ。

 いつもより苦く感じた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る