第4話:インスタントラーメンの具材について


 うちの店のラーメンの具材は、定番のネギとチャーシュー、半熟煮卵です。


 私の場合、趣味がラーメンの食べ歩きだったので、私が美味しいと感じたお店のチャーシューと煮卵を目指して作りました。


 チャーシューの基本的なレシピはネットで調べました。それに少しずつアレンジを加えて、来る日も来る日もチャーシューを作って少しずつ自分の好きなチャーシューに仕上げました。


 薄く切っても存在感があるし、食べ応えがあり、ふるふるで柔らかいチャーシューに仕上がってます。


 半熟煮玉子は、卵の農家さんから送ってもらうことになったので、この卵を使って半熟玉子を作っています。


 ゆで卵を作って、チャーシューを作った時に残ったタレに漬け込んでます。すると、ゆで卵に良い具合に色と味が入って美味しい半熟煮玉子になります。


 余談ですが、玉子についてです。黄身の黄色いのが濃いほど良い卵と思われがちですが、卵の黄身の色は餌の色が反映するだけです。


 米みたいな白っぽいものを食べさせ続けると、白っぽい黄身になり、パプリカみたいな色の濃いものを食べさせると、色の濃い卵の黄身になります。


 うちの店では 良い卵を使っているように見えるよう、パプリカを使った黄身の色が濃い卵を使っています。


 ちょっと高いのですがスープにお金がかからない分、割と良い卵を使っています。野菜のネギと紅生姜は、最初は業務スーパーに行って買っていたのですが、食品仲卸業者さんというのが世の中にはあって、お店に食材を届けてくれます。


 買いに行く手間を考えたら、楽だし安いので最近は 食品仲卸業者さんからネギと紅しょうがを買ってます。


 ネギは 農家さんから仕入れたもので、紅生姜は 食品メーカーが作った市販品です。そうそう、ゴマも買ってます。あと少し、こだわってるのが辛子高菜です。


 辛子高菜は、福岡では普通にテーブルに置いていて取り放題です。


 市販の味の素は旨味だけなので、足せば足すほど旨味は増えます。その時に塩分は増えないので塩分と旨味を組み合わせて使えます。いいバランスで組み合わせて使えば簡単にかなりおいしくできます。


 高菜漬け自体は市販のものを買ってるんですけど、そこに味付けを出してます。具体的には、ちょっと薄味の市販の高菜漬けを仕入れてきて、そこに醤油と味の素を足して混ぜるだけです。


 結局、味の素が美味しくてどれくらい味の素が入ってるかでラーメンも高菜も美味しさが決まります。 ただ、入れすぎると変な味がしてくるので、その兼ね合いは自分の舌で判断するしかありません。


 味の素ですが これについては 批判的な人も多いと思いますが、味を美味しくするにはやっぱり使いやすいです。味の素を使わずに昆布なんかで味を出す時はどうしても材料費が高くなります。そのくせ、美味しくないのでうちの店では割り切ってます。


 市販の顆粒のダシなんかは味のベースとともに塩分が入ってるので、足せば足す ほど塩辛くなっていくので加減が難しいです。その点、味の素は純粋に旨味だけなので、たくさん入れても塩辛くならないという利点があります。


 高菜にはゴマも入れてるんですが、これが歯ごたえが良くなってすごく美味しいです。うちの高菜は評判で、高菜だけ売って欲しいというお客さんもいます。 正直、たくさん仕込まないといけなくなるので、面倒さいので小売は考えてないです。


 さて、問題の店はどこにあるのかというのが2番に多かった質問です。炎上も怖いですし、店に人が来られても困るので詳細は控えますが、大体の場所と店の感じくらいはお話したいと思います。

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