第17話 100円の幸せ

 私の楽しみは週末の朝、マックでコーヒーを飲みながらYOUTUBEで某お笑いのゲーム実況を見ることである。


 仕事も頑張っているし、妻も娘も息子も好きだ。けれどまあ、仕事のストレスなんてもちろんあるし、妻はこれからの子どもたちの学費などの話でうるさいし、娘は反抗期に入って全然話をしてくれないし、息子は遊び歩いている。


 問題はつきない。


 だから、週末、みんなが起きる前に、ここでコーヒーを飲んでいるのだ。このチャンネルを教えてくれた息子に感謝している。ほのぼの笑えて、1週間の疲れが取れていく。一人でコーヒーを飲みながら時々笑うおっさんを怖いと思う人もいるかもしれないが、それは許していただこう。


 思うに、人はこういう一人で笑える時間さえ持てれば、なにぶん大変な人生とやらを切り抜けられるのではないのだろうか、と私は思う。


 さて、見終わってしまった。コーヒーも飲み終えた。あいつらに朝ご飯でもたまには買ってかえるか。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る