第7話 宴
「家具がないから、楽だ」
と、
その亮平はというと、体育会系の性格を発揮し、皆の嫌がるトイレの清掃を買って出た。
アウトドアが趣味の
直樹は浴室へ行き、水道の蛇口から流れる井戸水を使って丁寧に清掃を行った。
日が暮れる前に慣れぬ薪風呂を皆で試行錯誤しながら沸かし、順番に体を清めた後、山荘の前で宴が始まった。
虫の鳴き声だけが聞こえる山中で焚火とキャンプライトの明かりのもと、酒を交わしながら大学時代の話題に花を咲かせた。
すっかり連絡の途絶えた友人たちの話題が出るたび、皆でスマホの画面をのぞき、「SNSはやってなさそうだな」「連絡してみる?」などと言っていたのだ。
そう。確かにこの時まではスマホが使えたのだ――。
◇ ◇ ◇
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