サキュバスを隠しながら異世界を満喫したい!!

@marimo884

第1話 

あーーーーーやばい


今回に限っては本格的にやばいぞ。

疲労と眠気が限界に達している。


こーれ死ぬかもしんないな。


このブラック企業に勤めてから何年も経つし、何度も死んだと思ったけど今回に限っては洒落にならない。


一ヶ月ほっとんど寝てないし、上司の怒鳴り声が毎回夢に出てきて、寝つきが悪過ぎてほぼ完徹状態。


これまでの長年にわたる疲労と重なって、このまま瞼を閉じれば天国行き間違いなしである。


え?お前なんかが天国行けるわけないだろって??


うっっせ、今はそんなのにツッコミを入れる気力すら残ってないんだよ!


生まれた時から両親は、いなくて児童養護施設出身だし、お金がないので中卒。


体力仕事ができればまだ良かったが、持病からか体力は人並みもなく、施設の伝手の伝手くらいで入った会社もちょーーぜつブラック。


そんな走馬灯のような回想をしてたら、眠気が限界を迎える。


「あぁ、神様が本当にいるのなら自由に生きれる力をもて生まれたいです。」



私はそんなことを思いながら瞼を閉じた。



ーーーーーーーーーーー




「ここ、どこ?」






ゴツゴツした岩の山にいるみたいだけど、ここ絶対日本じゃないよね

わかりやすくいえばドラゴンとかいそうな岩山。


「うん、まずは状況を整理しよう。」


多分だけど過労死で死んだ、今岩山にいる。


終わり。


「なんも話進んでねぇじゃねぇかっ!」



ーーーー



ひとまず、情報が足りなすぎる。

私は今どんな感じなんだろう。


てか、いつもより視線が低い気がするんだけど??


いつもの癖で頭を掻こうとする


頭に手、を、、、。


「ん?」


なんか生えてる、。


こーれ、もしかしたら耳の上あたりからツノが生えているのかもしれない。


触った感じは悪魔系のツノ??なのかな


あれあれ、よくあるL字の角。ヤギみたいなやつだよ。


「ま、まぁ、か、勘違いかもしれないしね!気を取り直して体は何か変わっているのかな?」




んー。前世?よりも胸がない気がするし、全体的に小さくなった気がして足らない。


これでも昔は三十代目前のアラサーお姉さんだったと思うのだが、今の私は小学生ボデーな気がする。


腰の方まで視界を下げていくと、



「あ。おわった」



できれば気付きたくなかったな、、。



先っぽがハート型になっているサキュバスみたいな見た目の尻尾が見える。



まぁ、薄々感じていたけど

言っておかなくちゃね。







「異世界転生したかも、、。」


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