美しき砂漠こそ、彼らの宝。自由を愛するノマド達に幸あれ。

近代化・効率化という時代に浸食されつつあるアフリカ。しかし「何も無いところ」として見放されてきたその場所こそ、自由な民の心還る場所。もしもバッファローの大群に追われたならば、抱えている荷物など全て捨ててしまうがよかろう。失くしてしまったその先にしか秘宝は見つからないことに、砂漠に立つあなたはきっと気付くはずだ。故郷が恋しくなること間違いなしのこの小説、あなたも静かな黄昏に想いを馳せて欲しい。