第7話 プレイヤー集結

絶対絶命#1

金髪のなかなかに可愛らしいお嬢様のような見た目だが、その目は血を求めるような快楽をした狂気の目をしていた。


そして彼女の傍らには、白銀の神々しい長髪と水銀の装甲の聖霊獣アバターがいた。


「言った筈だわ、彼は私の獲物だと」


「覚えていますよ【アンジュ】さん、ただ偶然彼が居合わせただけでね」


少女の名前は【アンジュ・ヴィエルジェ】と言い、聖霊獣アバターの名前は【アンジェミニ】というらしい。


ラミィは彼等がどういう関係なのか問いただすと、何と彼等はこのゲームに勝利する為に結託した同盟関係だと言うのだ。


ここで、お話しは終わりと言わんばかりに、聖霊獣アバターを前衛に出し、戦闘態勢にさせるが、それをカンバーが手で制止し、自分も相手をしたいと申し出る。


「……どういうつもり?」


「私も彼と戦いたいのですよ、一緒に如何ですかお嬢様?」


4体のピスケティーナがアンジュに睨み付ける。


暫し考えた後、諦めたかのように息を吐きそれを承諾する。


「まぁいいわ、けど止めを刺すのは私よ」


「レオー!来るぞ!!」


5体の聖霊獣アバターが一気にレオーに襲いかかる。


まずまともに戦えば勝ち目はない、なのでレオーは建物の側面を走ったり、中へと入ったりして撹乱する。


やがて建物の出口に差し掛かった時、1体のピスケティーナが出口を塞ぐ。





アタックアクション『ピスケスラッシュ』


刀を使って回し斬りしたことで、ピンクのレーザーカッターが、レオーを標的にするが、紙一重で避けて別ルートから行動を再開する……が――


4体のピスケティーナに全てのルートを防がれ、完全に孤立させられてしまった。


アタックアクション『ピスケスファング』


2刀の長さが異なる刀を上段と下段から振り下ろし、まるでサメの噛みつきのような斬撃が発生する。


「――ッ!!?」


ピスケスファングがレオーに直撃する寸前、ラミィの指示で壁を破壊し、強制的に出口を作り出して転がり込む。


「4体に分身するってズリィぞ!!」


「強ければなんでもアリ、それがこのゲームなんですよ」


「そして貴方が使ったあのカード、使わせてもらいますよ?」


「ッ!?」





サポートアクション『コピー』


するとコピーと書かれたカードが、何とラミィの使ったアクセルへと変わり、すぐさまアクセルのカードを使用され、4体のピスケティーナが一斉に速くなり、レオーの四肢を全力で縛り付ける。


「ガァ……ッ」


すると目の前にアンジェミニが現れ――





必殺アクション『ディメンションパルス』

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