揺れる日常# 4
周囲を嵐の前の静けさが支配する中、聞き覚えのある声が脳内に語りかけてくる。
ニムトの声だ。
「お集まりいただけましたね、おかえりなさいませプレイヤーの皆様、ただいまより第2回戦を開始します、各プレイヤーは
「それではスリリングなゲームをお楽しみください、では――」
「プレイ」
始まってしまった。
いつ何処からやって来るかもしれない死のゲームが。
「こんなゲーム何の意味があるんだよ」
ラミィは持っていた
召喚され無表情のままラミィを見つめるレオーに対し、お前達は何者で、何故こんなゲームをするのか、何が目的なのか、いろいろと質問してみたが……
「
「そうか」
パッと見、自身と同年代に見える可愛い少女だというのに、表情どころか感情まで凍てついている、作られたこの
そう彼女を見ながら思っていると、その彼女の口から、聞きなれない言葉を聞く。
【
「
また
そう説明を受けているうちに、前方の横に大きくグニャリと曲がったビルの側面から、3体の少女達が現れる。
どうやらアレらが
突然現れた
「……!(そうだ、この世界に送られた以上、生きて帰るしかない道はない!)」
「……」
ラミィ達に猪突猛進の如く向かってくる
ウェポンアクション『レオンソード』
レオーは現れたレオンソードを握ってラミィの前に立ち、一番始めに間合いに突入してきた、機械の羽を宿した少女を横一文字に切り裂き、爆破させる。
しかし残りの2機は爆破によって発生した煙を利用し、レオーを出し抜いてラミィの元まで迫った。
「――ッ!!?」
「ハァ!」
しかし瞬時に間に入ったレオーによって、残りの2機も胴体を斬り離され爆破する。
爆破によって発生した爆風にさらされないようレオーが盾になり、怪我の有無を確認されている中、自分がもっとしっかりしないと、レオーが酷い目にあうかもしれないと感じる。
守られるだけじゃ駄目だ、このゲームはカードが勝敗を決める……だったらプレイヤーの自分は精一杯レオーのサポートをしなければいけない。
「レオー、俺は覚悟を決めたよ」
「このゲームに生き残る為に、全力でレオーをサポートするって」
「
「このゲーム、最後に勝つのは俺達だ!」
レオーにとっては驚きの発言だったが、すかさずラミィは彼女の目の前に手を出す。
彼女は一瞬キョトンとしたが、今の今まで見せたことがなかった微笑で、彼に握手に応じた。
コレが、このサバイバルゲームにおいて最強タッグの誕生であった。
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