14店目「コロボックルのキノコ料理」

こんにちは、キノコは傘の大きい方が好きなトラ顔紳士です!


本日はウメーディ―から少し離れた村、コロボックルたち住む村にやって来ました。

森林に囲まれた穏やかな村で、森の幸をふんだんにつかった料理が名物のようです!


お店は大きな木々の上に建てられており、店までは梯子を昇って向います。

ログハウス調の小さな店で、入口がやや狭いので気を付けてくださいね。


お店は小さなカウンター席とテーブル席が数台。

コロボックルの身長に合わせているので、全体的に椅子や机の高さが低めですね。

人族に合わせた机もあるのでご安心を!


内装は観葉植物だけのシンプルなお店。

自然を大事にしているようで、ログハウスの良さが活かされている気がします。

照明はオレンジ色のランタンのみですが、十分明るいので薄暗さは感じないですね。


まずはお店自慢のジュースを注文します。


森の恵み 五銅貨


様々な果汁を絞り込んだフレッシュなジュースで、酸味と甘みのバランスが絶妙ですね。

どうやら使用している果実とその分量は企業秘密のようです。

なんでもマスター以外、他の従業員もレシピは知らないとのことでした。

従業員の一人が漏らしていましたが、材料の一つにキノコの粉末がアクセントとして使われているそうです。


続いての料理は、


森きのこ(マイコニド)のペーパー包み 一人前一銀貨


丸鶏くらいあるマイコニドと呼ばれる巨大なキノコが大皿に乗って登場しました。

この大きさには僕もびっくり。

実はこの辺りに生息するキノコの魔獣とのこと。

キノコのフリをして突然襲ってくるので、地元民以外は見分けるのが困難らしいです。


この料理は、小麦で作った薄いペーパーに野菜をのせて、キノコを薄く割いたものを巻いて食べる料理とのことです。


マスターがキノコを割いてくれるのですが、巨大なキノコを割いていく姿は圧巻ですね。


あっ、美味しい!


ペーパーのモチモチした食感と、野菜のシャキシャキ感。

キノコのクニュクニュした食感の違いが面白いですね。


キノコ自体にしっかり味付けがされているので、特にソースは不要です。

キノコ自体の味わいと、下味に使われたタレの濃厚な旨味が癖になる美味しさです。

どうやらこのタレには肉醤が使われているとのこと。

魔獣の肉を発酵して作ったマスター自慢の調味料なんです。

発酵食品特有の濃厚な旨味と、優しい甘みが特徴ですね。


このキノコ、軸の部分も美味しいですが、傘の部分も絶品です。

軸の部分はクニュクニュした食感でしたが、傘の部分はもっと柔らかく、胞子のプチプチした食感も加わります。

この部分は水分をよく吸収するようで、マスターの肉賞をしっかり吸っています。

僕の故郷のサメのヒレを使った料理に似ていて、ソースやタレ次第で味わいが大きく変わりそうですね。


最後の料理は、


フォレストクラブの塩ゆで 一銀貨


この森に住んでいる大きなカニで、キノコや虫を食べて生息しているとのことです。

様々な料理にも使われる人気の食材で、特にミソの部分が絶品!


殻を外すのが少々手間ですが、ぷりっぷりの弾力と豊かな甘みは水辺にいるカニよりも強いかもしれません。


まさか森でカニが食べられるとは思いませんでした!

ごちそうさまでした。


店名:森の食堂「ボックル」

予算:一~二銀貨

店の雰囲気 ★★★★☆

店員の対応 ★★★★☆

料理の味  ★★★★☆

コスパ   ★★★★★

バラエティ ★★★☆☆

総合評価  ★★★★☆

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