8店目「癒される家庭料理」

こんにちは、トラ顔紳士です!

今回はウメーディから少し離れたサウザンドフォレストの村へやって来ました。

ここでは森の幸を使った家庭料理が食べられるとのことで、楽しみです!


お店はテーブル席二台、カウンター席四席のこじんまりとしたお店。

窓がたくさん設置されているので、照明器具が無くても十分明るいですね。


カウンター席に案内され、料理が出来るまで女性店主との会話を楽しみます。

お客さんのほとんどが村の人で、常連さんばかりということです。


まず最初に出てきたのがきのこのビネガー和え(銅貨四枚)。

地元でとれたキノコを数種類と、アスパーラという緑の野菜をビネガーで和えたサラダです。

キノコ特有のクニュっとした食感と、アスパーラのコリっとした食感の対比が面白いですね。

ドレッシングもゴマの風味とビネガーの酸味が丁度いいです。

これは次の料理も期待できますね。


天竺豆と根菜のスープ(銅貨四枚)

ティーカップくらいの器に入って出てきたスープ。

とろみがしっかりあって、コクも深いですね。

なんでもクロウラーの幼虫でダシを取っているとのこと。


クロウラーは森に住んでいる芋虫型の魔獣で、成長すると1mくらいになるそうです。

クロウラー幼虫の身を十分乾燥してから砕いて使うと、獣でとったダシよりも上品に仕上がるらしいです。

スープのダシの他にも、焼いたり・蒸したり・揚げ物にしたりとこの村では重宝されている食材のようですね。


具材の天竺豆は小ぶりで肌色をした豆で、この辺りでよく取れる貴重なタンパク源。

天竺豆だけでは味が薄いのですが、水分をしっかりと吸うのでスープの具材に最適。

素朴などこか懐かしい味わいが特徴です。


角ウサギの足のロースト(銅貨8枚)は、この店の看板メニューです。

骨付きの角ウサギの足を、炭火で皮がパリパリになるまで焼き上げた料理ですね。

見た目はチキンレッグそのもの。

綺麗な飴色をしているのは、長時間漬け込んだタレの色でしょうか。

テカテカに光る照りが、「早く食べて」と僕を悩殺してきます!


これはもう手づかみで食べるっきゃないでしょう。

その大きな腿は僕の顔ぐらいの大きさがありますね。

豪快にかぶりつくと、パリッと軽やかな音が響き渡ります。


旨い!

角ウサギの肉はジューシーで、噛んだところから次々と肉汁が溢れてきます!

味わいは地鶏に近いですが、より旨味が濃くて独特の風味もあります。

脂身は鶏肉よりも少なめなので、思ったよりも重くはないですね。

タレは甘辛い照り焼き風。

数種類のハーブの香りと適度な塩加減が、食欲をさらに高めてくれます。

これなら何本でも食べられそうです!

最後に出してくれたお茶で一息。

ごちそうさまでした。



店名:家庭料理「ミラ」

予算:一銀貨~三銀貨

店の雰囲気 ★★★★☆

店員の対応 ★★★★☆

料理の味  ★★★★☆

コスパ   ★★★★★

バラエティ ★★★☆☆

総合評価  ★★★★☆

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