シャルとルル

扉がガタリと音を立てて開いたと思ったら白いワンピースを着た若い女性とあまり年端の行かぬ女の子が立っていた。


僕が挨拶をするなりワンピースを着た方が「私シャーロット。天使のシャーロットよ シャルって呼んで!それでこちらは魔法使いのルイーザ!ルルって呼んであげてね!人間界に修行に来てるんだけど、ルルのママと私は昔からの知り合いだからどうせなら私と麦さんがやっているお店で暮らしたら良いじゃないってことで、あ!麦じいはここのお店を作った猫又さんのことだよ〜 まぁ麦じいは後で実際会って紹介するとしましょ!それでルルにはここに来てもらってるの! 私たちのお店を色々お手伝いしてくれる良い子なんだよ〜!

あ!あたしあなたの名前聞いてなかった! あなた、名前は?」

初対面でいきなり猛烈マシンガントークだ… 外国の人っぽい顔立ちだけどここまで流暢に日本語が喋れるとはすごいなぁ…

僕は英語は学生の頃から苦手だったから…

そう思いにながらシャルさんの質問に答えた。

「風守颯太ですけど…」

『フータさん!素敵な名前〜!あ!

ここで会ったのも何かの縁だし、私たち敬語は無しにしましょ? あと私のことは呼び捨てでいいわよ〜!

フータさん、あなたも呼び捨てで呼んでいい?」

すごくグイグイくる人だなぁ…

「あ…うん…いいよ」

『やった〜! 私たち、友達だね! これからよろしく! ルルもね〜!』

握手を交わして僕も応える。

「よろしくね」

『私、ルル!仲良くしてね!』

「もちろん!」

とルルさんとも握手をする。


そうこうしているうちに時は立ち、本題を話そうとしていた時だった。

『いらっしゃい、2020年からのお客さんとは珍しい。』

え、誰?……


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る