抗患日記

@Ai-Ai_ser

第1話


あと、一分あの場所にいたかった。

 あと、一分あそこの場所で戦っていたかった。

 あの一分に私はすべてを掛けれていた。

 というか、あそこしか私の全てはなかった。

 それなのに、私は限界を迎えて白い部屋に捕らわれてしまった。

 捉えた先の医者の放つすべての言葉は言い換えれば部活の引退を指ししめいて、

 なんどもなんども夜中に壁に拳を当てて、静かに叫んだ。

 けど、私の帰る場所はもうないのだから、

 残りの命をあの一分におきざりにして、

 血の暖かさをうばってほしい。

 

 

 

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