第2話ねぇ、白龍さんの姿が一切無いんだけど

とりあえず母龍らしき白龍が飛び立ってたから色々と状況整理をし、何となくだが理解出来た。


(おそらくここは異世界で間違いない、そして自分は幼体といえども龍に転生した!)


実際この世界で龍がどれ程の強さなのかは分からない。

しかし自分がなりたくてしょうがない種族となり非常に興奮していた。


(まずは見た目…鱗の色は灰色っぽい?大きさは…大体成人の人間の肘から指先までの大きさだろうか?)


(容姿はかなりドラゴン、ドラゴンをペット化して一般家庭で飼えるレベルの大きさにした感じか?)


とりあえず自分が龍へと転生した事を確認した後、異世界テンプレと呼ばれる行動をする事にした。


(とりあえずステータス!)


脳内でステータスと念じると視界内に透明な文字が浮かんできた。

視点を動かしても付いてくる…網膜投影だろうか?と考えながらもとりあえず確認してみる。

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種族:幼龍

名前:未設定

lv:0/5

体力:20/20

魔力:20/20

攻撃力:10

防御力:15

魔法抵抗力:5


スキル

鑑定 言語翻訳 取得経験値量増加 ブレス(微)


称号

異世界の魂 


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これは…どうなんだろうか?もしここに白龍が居ればすぐ自分がどれくらいの強さで居るのかが分かるのだが基準が無いからイマイチ分からない。


とりあえず「魔力」や「魔法」と言う単語がある事やステータスを表示出来たことから異世界で間違いはなさそう。称号にも異世界の魂って書かれてるしね。


鑑定はどんな感じだろうか、ステータスの自分の種族に意識を向けて鑑定してみる。


【幼龍】

産まれたばかりの龍。

人間に負けるどころか最弱の1柱ともされるゴブリンにも囲まれると負ける。

しかし成長するごとに強さは増す為、人族に捕獲されると国の守護龍として手厚く育てられるか、殺処分される。


(あぁ、やっぱり弱いのね…それにラノベの王道とも言える最初の敵ことゴブリンに負けるのか…早急に強くならねば)


(それに守護龍って言う存在も居るのね、でも殺処分?て事はもしかして自分って成長すると討伐対象になる⁉︎)


とりあえず他のも鑑定して見てみるか?


【鑑定】

称号:異世界の魂などに付属するスキル

世界の理に干渉し、生物や物に対する情報を表示する。

相手のレベルが自身のレベルを大きく上回っているか、一定のレベル以上の隠蔽スキルがある場合鑑定は阻害される。


わぁお、まさに異世界物ラノベの鑑定って感じ。


レベルが大きく上回っていると表示されないって事は鑑定できなかった時には要警戒って事ね。


【言語翻訳】

称号:異世界の魂に付属するスキル

基本的に人族・亜人族・魔人族の使用言語を翻訳する。

書く事は不可


これはありがたい、言語が分からなければ到底交渉など出来ないからね。ただまぁ、読み書き出来ないのは不安が残る…そもそも龍の手で書けるのかって話だけど。


【取得経験値量増加】

称号:異世界の魂に付属するスキル

その名の通り取得する経験値が増加する。

倒した生物のレベルが自身のレベルより高い場合、経験値増加量に倍率が掛かるようになる。


このスキルは早く強くなるのに必須っぽそう。倍率ってのが気になるけどどれぐらい上がるか分からない以上気にするまでも無いかな、わざわざ計算するのもめんどくさそうだし。


さて、次はブレス(微)を...

などとステータスを見たり鑑定しながら過ごして行き…


夜が明けた。

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