第2話 この王国大丈夫なんですか?!

【悲報】俺、とんでもない嫌われ者でした。




「あの…暗殺って?」


「ユーリ…めっちゃ国民たちから嫌われてるからそれの報復みたいなので、殺害予告たっくさん届いてるよ。」






にこにこしながらそんなこと言うなあぁぁぁ!!

俺マジで嫌われてんすね。疑ってごめんなさい。




「記憶ないなら僕のことも分かんないのか。僕はアオ。ユーリの側近だよ。」


「アオ…さん、よろしくお願いします。」


「ユーリ…ホントに記憶ないんだ。僕のこと名前で呼んでくれたこともほとんどなかったのに。」


「え、ごめんなさい。前の俺が酷いことを…。」






てか、俺結構ヤバい人じゃん!?

国民の皆さんから嫌われてるのも仕方ないな…。


なんて思ってたらアオさん爆笑してた。面白かったか?今の。




「僕、今のユーリの方が好き。面白いし優しい。」


「アオさん…。」

「アオでいいよ。前のユーリもそう呼んでたから。」



なんていい人なんだ…。





「あ、そろそろ朝会始まるから大広間行かなきゃ。」

「朝会は何するの?」



「王様たちとの食事。食べるだけだから何も喋らないでいいよ。あ、ちなみに王様たちもユーリと同じように国民からとんでもない嫌われ方してるから。」




えぇ…。ここの王国大丈夫なんですか?!


「ほら時間ないよ、急いで!」

「わ、分かった!」



‪𓂃 𓈒𓏸


「僕がサポートするから。」


大広間に到着しアオの言葉に頷く。目の前には10名ほど人がいた。




「おはようございます、ユーリ様。」





なんかめっちゃ綺麗な人に話しかけられたあぁぁぁ!!



「女王のアスカ様、挨拶返して。」


「お、おはようございます…。」




「なぜ敬語なのですか…?いつもは会釈だけなのに。」



こんな綺麗な人に挨拶されて会釈だけって…。無理くね☆






「飯はまだなのか?!」


「…お待たせしてしまい大変申し訳ありません。もう少々お待ち下さい!」





あの人怖っ!!

こんだけの人の食事用意するのも大変なんだからさ、仕方ないじゃないか…。気長に待ってようよ…。



「あの方はユーリの弟、ルカ様。と言っても話すことほとんどなかったけど。」



アオのナイスアシストが入る。

あの人と血繋がってんのか…。





ん?なんか…頭痛い。

これはユーリって人の記憶か?






「ふざけるな!お前はもうクビだ!!」


なんて言ってる場合じゃなかった。俺の弟短気過ぎでは??

せっかく俺と違って顔整ってんだからさ…。




「俺、ルカにはタメ口だったよね?」




さっきちらっと記憶流れてきたから分かってるけど、一応ね。

初対面の人にタメ口なの失礼な気がして無理なんだよ…。



「おやめください!ルカ様!」

「うるせー!」



その間にルカは暴れながら剣を振り回してた。

ヤバい奴じゃん…。なるべくなら関わりたくないけど、メイドさん達めっちゃ怖がってるし。



ユーリを憑依させて…。









「…待て。」


「…は?」

「…。」









俺が喋っただけで静まり返ったんだけど!?!?




【次回】ユーリ 自分への共感性羞恥で死にそうになる




✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼



笑いのセンスが無さすぎてごめんなさい…。


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