楠公侍(にゃんこざむらい)

修羅院平太

天正二十年(1592)


 歴戦の将達の傷面が見つめる机の中央、古地図の上に、一匹の猫が定位置の如く堂々と寝転んでいる。にゃあんと鳴いた。

 途端に主君が床几を蹴立てて立ち上がった処までは覚えている。

「――猫の声が何と聴こえる」

 両手を広げにじり寄る主君の真剣な眼差しに射竦められ、重盛はいよいよ進退窮まったのを感じた。

 筋骨隆々にして髭面の鎧武者たる己を、陣羽織ひとつ引っ掛けた小柄な主君が、背から立ち昇るなにかを引き連れ圧倒してくる。

 返答らしきものを口ごもり、後ずさった甲冑の背が陣幕に触れる。具足穿きの足元には線が見えた。超えてはいけない線だ。何度も超えてきた線だ。死線だ、今おれは死線を見ている、と重盛は覚悟した。

 横に立つ磯江が、早合点して腰の白刃を引き抜く。

「よりにもよってこんな時に。ご主君が乱心なされたぞ……!」

 乱心、亀井琉球守、乱心、との絶叫もどこか耳馴れた響きがある。乱心というならば、そもそも官職名が乱心している。飼い猫を遠征の陣中まで伴うのも、その猫が軍議の最中机上に寝るのを許すのも、もとよりすべてが乱心している。

 老臣の鬼気迫る叫びに、入り口を突き破るように本陣直衛の牧が姿を現した。この世の終わりを見たような表情を浮かべると、逆に、ひとりだけ刃物をぶら下げた磯江のほうを取り押さえにかかる。

 はなせ牧、貴様も乱心したか、と取っ組み合う二人から離れ、重盛は注意深く己が主君を観察した。戦場で口から出る言葉としては狂人のそれだが、眼に狂気の光は見えぬ。

「重盛。さあ、何と聞こえる」

 早合点の二人を完全に放置し、陣幕にめり込むように己を追い詰めてくる主君の姿に、重盛はちらりと後方の机へ目をやった。

 大机の上に広げられた古地図の上では、一匹の猫が寝そべりつつ悠々と顔を洗っている。重盛を見返す針のような細い眼差しは、正直にお答えせよ、と告げているようでもあり、覚悟を決めさせた。

「に――にゃあ……」

 急に取っ組み合っていた二人が動きを止め、真顔で振り返った。

 二つの顔には、あの馬鹿本当に答えたぞ、と大書されている。

 髭面の重盛が赤らめた顔を伏せ恥辱に耐える間に、主君は溜息をつき額を叩く。

「――惜しい」

 惜しいのか、と重盛はどこか他人事の様に思った。手は無意識の内に脇差を探っている。恥辱である。今すぐにでも腹を切りたい。

「もう少し違う風には聞こえぬか。のう、重盛」

 正答の見込みありと思われたか。主君の問いかけはなお続く。

 これはどういった趣向の辱めなのかと重盛は震え始めた。むくつけき鎧武者から思いもよらぬ言動を引き出し戦場で笑う火遊びか。だとしたら例え相手が主君であろうと容赦はできぬ。恥辱ではなく諌止のため腹切ってみせねばならぬ。

 そもそも主君が何を言いたいのかが判らない。何を訊ねているのかすらもわからない。まるで赤子の話す喃語である。

 あ、と重盛は思いつくままを口にした。

「――なん」

 あれだけの辱めを受けまだ答えるか、と横の二人までもが震え始めた。

「なん。然り。なんである」

 主君はひとつ大仰に頷くと手を打ち合わせてみせる。どうやら正答のようだった。

 完全に置き去りの三人を放って、主君はさらに問いを重ねる。

「では再び問う。なん、とは一体何だ」

 禅問答か、という内心のぼやきを放って、重盛は真剣に考え始めた。これもまた訳の判らない問いだが、先刻の問いかけよりはましである。何より答えが恥ずかしくなさそうなのが良い。

 猫のくつろぐ古地図の端を指さし、重盛は答えた。

「なん、つまり南ですか。殿は南にこそ攻め口があると――」

 ついでに話を先程まで続いていた軍議へ引き戻そうとする。と、主君はまたも溜息をつき額を叩いた。

「――惜しい」

 また惜しいのか、と重盛は陣幕の隙間から様子を伺う数多の視線を手を振って追いやりつつ考えた。本陣より主君乱心との叫びが上がっても牧ひとりしか駆けつけて来ぬのは、磯江の粗忽癖をみな知っているせいでもあり、また主君の奇矯な言動にみな慣れているからでもある。

 むしろ歓迎している節がある、と重盛は暗澹たる気分に囚われた。

「重盛。木の南には何がある」

 主君は白い房緒を引きずる撥を、地図の南側へ突き立てる。寝転がった猫が届かぬ前足を伸ばす。その辺りは深い山が描かれている。

 木の南、という言い方が引っかかった。

「なんとは楠。即ち、クスノキですか」

「然り」

 大満足という体で主君は両掌を合わせた。他方、それを聞く三人は相変わらず疑問にまみれたままである。楠がどうしたというのだろう。先程まで、攻撃中の城をいかにして攻め落とすか軍議をしていたはずだった。それがどうしていきなり木の話になるのか。

「よいか」

 察しの悪い重臣らの顔を見回して、主君は滔々と語り始めた。

「――楠木正成は乱世の忠臣。足利兄弟に滅ぼされんとする鎌倉を守り劣勢より力戦すること其の数を知らず。志操不変、誠を貫き、遂には湊川の藻屑と消えん……」

 また殿の正成びいきが始まった、と重盛は頬を掻いた。

後ろの方では、あれは朝敵ではなかったか、たしか近年になって御寛恕賜ったと聞いております、などと二人が言い交わしている。

 二百余年前、現在の将軍家たる足利氏の幕府創成期最大の邪魔者として立ちはだかった楠木正成は長らく朝敵とされてきたが、子孫の嘆願によって朝廷から赦しを得たのはこの天正二十年(1592)より数えても、わずか十数年ほど前の話でしかないらしい。

室町幕府にとっては怨敵であったとしてもすなわち帝へ弓を引いた覚えなどなく、朝敵とされたのはあくまでも征夷大将軍に取って代わった足利家の意向に過ぎぬのであって、死後数百年も朝敵としての扱いを受け続けるのは余りにも酷である。そういう主張だろう。

もっとも室町幕府はこの頃に至るまで名目上存続しており、その威光が十二分に残っていればそんな戯けた嘆願が通る訳もなかった。その頃の幕府を壟断する主家に仕えし陪臣に過ぎぬ楠木正虎が、実権を奪われた将軍の眼前で、あくまでも帝――朝廷に対し祖先の朝敵解除を嘆願し、許されたに過ぎぬ。しかしこの一事は、当時の有力者の意向を受け朝敵とされた正成が、現在の有力者の威光のもとに朝敵を外されるという、痛烈な皮肉をも内包していた。

 殿はそこも含めて気に入っているのだろう、と重盛は思う。行いが終始一貫していても正しく認められるとは限らず、人の評価は正反対にさえ揺らぐ。そんな人の世のあわれさ、勇名の儚さ、行いの無念さを、己が人生をもって一筆に描き切った正成へ、殿としては深く感じ入る部分があるに違いなかった。その気持ちだけは重盛にも痛いほどよく判った。

 折れた十文字槍の前で立ち尽くす、かつての背中を思い出す。

「……正成が刃を抱き立ち上がったのは偏に帝の為、日の本の為。……」

 ふと我に返ると主君の忠君物語はまだまだ続いており、聴客たる二人は辟易したような顔で立ち尽くしている。

(日本か)

 足に馴染まぬ異国の土を踏みながら、重盛は自嘲に唇を曲げる。

(楠木正成が戦うは日本の為。なれど、我らが戦うのは日吉の為よ)

 織田家に右筆として仕える楠木正虎がかつて祖先の朝敵解除を朝廷へと求めたのは、台頭する主家の躍進を阻まぬ為の忖度でもあった。しかしそれからの十数年で状況は大きく変化してしまっている。日の出の勢いで京へ押し寄せた織田右府は本能寺に斃れ、取って代わった明智日向守は瞬く間に山崎の土と成り果て、今は亀井琉球守の主である日吉こと豊臣太閤が落日を継いで日の本を掌握し、国中の諸侯に命じて日の沈む先にあるこの異国への侵攻戦に及んでいた。

「……みな、駒をひとつずつ持て」

 重盛の皮肉げな唇を見て、忠君の志をいくら説いても埒があかぬと思ったか。主君は新たな命を下した。地図中央には北への道を塞ぐ古城があり、その三方を取り囲む山々の上にはそれぞれ布陣した三手の攻城軍を示す木駒の群れが置かれている。駒といっても簡素なものでただの木切れに近く、また長年に渡り数多の将星の掌に従った結果、色は深みを増し、角も取れ丸くなっていた。

 地図上の適当な駒をおのおの手に取ると、猫の寝そべる大机を囲むように、四方に一人ずつが立つ。

 猫は急におのれを取り囲む人々をちらりと眺めやったが、相変わらず物の煮えるような音を立てながら寝ている。

「この駒は我らだ。――城に向かって、放ってみよ」

 主君より攻撃の下知が下されたが、図上の城に向かって放るにもそこには猫が横たわっている。磯江がふと主君の顔色を窺うような目つきを走らせた。いやあれは主君の狂気の度合いを測る目つきか。

 黙って突っ立っている主君の姿に、下知通りにせねば話が進まぬと考え、重盛は十分に注意し猫に当たらぬよう木駒を投げた。

 途端、当たらぬように投げてやったにも関わらず猫は寝転がり、前足ではっしと駒を打ち落とす。続けて磯江と牧がそれぞれに放った駒も上体を起こして機敏に跳ね返し、立ち上がると最後に主君が放った駒を両前足で捉えた。空中で弄び、落として転がし、駒は城の外へと退却する。

「――わかったか」

 主君はひと説明終えたような顔をしているが、わかる筈もない。しかし判らぬとも答えづらい。三人は責任を押し付け合うような視線を交わした後、結局はいつも通り、年のそう離れていない叔父であり一番叱責を受けづらそうな重盛が代表して答えることになった。

「……城には虎が籠り、迂闊に攻めたとて撃退されるのみ――と?」

 考え抜いて出したその答えに、主君は長々と嘆息し顔を覆う。

「このようなかわいい虎が居るものか。のう墨面(すみお)、のう」

城を潰す猫をあやす主君を見て、後ろの二人が嘆息し顔を覆った。

「――そうではない。重盛、いま猫が使った足は何本か」

 猫との対話から帰ってきた主君が訊ねる。使った、とはつい今しがた放り投げた駒に対してだろうか。

「二本にございます」

 猫は起き上がりもせず、前足だけですべてを打ち返していた。

「うむ。それに対して、我らが投じた駒は合わせいくつだ」

「四つにございます」

 答えながら、何となく主君の言いたい事が見えてくる。

 ふむ、と息を抜き、肩を張る主君は威儀を正しはじめる。

「駒の数の方が多くありながら。なぜすべて打ち返された?」

「――それは……」

 重盛は猫の、焦げたような顔をちらりと眺めた。主から墨面(すみお)と呼ばれているこの猫は、顔と耳先と四つの足先だけが焦げたように仄黒いという、奇妙な柄の持ち主であった。異国から渡ってきた猫の子だろうなどと言われていたが、いざこうして異国へ渡ってみても、異国まではるばる伴ってきた墨面と実際に見比べてみても、似たような柄の猫はまるで見かけなかった。

 突然遊んでもらって嬉しかったか。満足そうに眠る猫の顔を見て、こいつは一体どこの異国から来たか、と改めて疑問を覚える。

「重盛」

「は。四つの駒を順々に投じたため、二本きりの足でもすべて打ち返されたものかと考えます」

「然り」

 主君は手にした撥をどかりと机へ突き立てた。

「城に籠るがこのような、かわいい猫であってもだ。寄せ手がばらばらに攻めるのであれば、守るのもさして難しくはない」

 かわいいという言葉に反応してか、猫はひくひくと耳を動かした。こいつは己への褒め言葉だけは正確に聞き取っている気がする。

 さらには、と撥を中空へ擬す。示した先では、古城から立ち昇る幾筋もの細い煙が青空を二つに割り裂いている。

「炊ぎの煙があれだけ立ち昇っておる。……牧よ。城に籠る虎が、腹を満たしたとしたら次に如何する?」

 突然の指名にたじろぐ牧の前で、主君はどこからともなく兵糧丸を取り出した。田舎味噌の香るそれへ、猫が鼻をひくつかせる。

「――寝ます」

 生真面目な顔で即答した牧へ、主君は深々と嘆息を漏らした。

「……例え話だ。本当の虎や猫の話をしておるのではないぞ」

 そんな理不尽な、という顔で牧が唇を曲げた。

「問いを改めよう。もしも住処に籠る虎が、腹ごしらえをしていたら、次に一体何を始めると思うか」

 あれだけ何をしても起きなかった猫が腰を上げ、伸びをしている。

 鼻をひくつかせながら、主君の持つ兵糧丸へ顔を近づけ、ふんふんと匂いを嗅いでいる。

「好餌を得るべく……」

 猫を見ながら言葉を探す牧の眼前で、鋭い爪が主君の手を襲った。

「……狩りに出ます」

「ぐわ。墨面いきなり何をするか。……さよう」

 この出陣中はじめての浅手を押さえながら、主君は鷹揚に頷く。

 猫は手傷を負わせた将の事など委細構わず、その手から零れ落ちた兵糧丸を舐めている。大将首には興味がないらしい。

「城へ籠る敵が兵を揃え攻める構えを見せたとあらば――我らの為すべき事はただひとつ」

 撥を振り上げる主君へ、古傷に埋もれた磯江の老顔が重い頷きを返す。

「……城外にて待ち伏せ、悉く討ち取るわけですな」

「違う」

 定石を否定され、磯江が目を白黒とさせた。

 最も年若い牧が背後の山を見上げ、確信に満ちた表情で、なるほど、と呟く。

「……守りを固め山へ誘い込み、隊列が伸びた処を三手で袋包みになさると」

「違う」

 弾かれたように後ずさる牧は、ではどうするのか、という顔である。

「――重盛」

 主君がこっちを見ている。またおれか、と重盛は思った。

 更に言えば、机より上体をもたげ、猫までもがこっちを見ている。

 両者の瞳は等しく、代弁者たれ、と命じているようでもあった。

 重盛は髭の中に埋もれ、主君の考えそうな事へと思いを馳せる。

「……」

 わからなかった。

 察しの悪い臣を凝視するに飽いたか、興味を無くしたようにまた兵糧丸をかじり始めた猫の腰のあたりを、主君が撥でつついている。猫は苛立たしげに尻尾を振るものの、反撃の爪牙は繰り出さない。

 その様を見て、重盛はようやく主君の求める答えを知った。

「……敵は小勢ゆえ、堅城へ籠った。態勢が整ってからでは遅きに失する。腹ごしらえを済ませ人心地つく前、攻撃の準備を整える前、兵を揃え撃って出る前に。すみやかに東西南の三手より猛攻を仕掛ければ――脆くも北より逃げ出すはず」

「然り」

 さすがは名の重き重盛よと、主君は撥を掌へ打ち付けた。不正解の二人は感心したような目で重盛を見ている。いやあれはおおよそ理解できぬ主君の考えの片鱗だけでも当ててみせた豪運への称賛か。他方、猫は満足そうに寝ていた。

「今は巧遅よりも拙速を尊ぶべき時。勝機を窺わず単刀もて直入すべき刻。七生報国……楠公の遺せし言の如く、たとい幾たび敗れようとも挫けぬ意思で敵城へ挑むべき秋である」

 房緒をはね上げ撥を振りかざす主君に、正成の話はそこへ繋がるか、とやっと理解する。

「――兵へ下知。撃って出るぞ。南正門へ攻撃をかける」

「お待ち下され、ご主君。ほか二手の諸将より抜け駆けの誹りを蒙りますぞ」

「ならば磯江。お主が伝令を送れ。――此は抜け駆けにあらず。ただ破れ寺の鐘へ巣食う蝙蝠を追うのみ。とな」

「――はあ? 寺の鐘? 蝙蝠?」

「それで伝わる。諸将も納得する。攻撃にも参加するであろう。疾く送れ」

「しかし殿、いまだ破城槌すら用意できておりませぬが」

「委細構わぬ。牧よ、今言うたであろう。ただ蝙蝠を追うのみだ。門を破るまでもない。削りかけの丸木でもそこな倒木でも良い、あるだけ兵に運ばせ、扉や壁へ叩きつけさせよ。

――儂も行く」

 喚き交わしながら本陣を出てゆく三人を見送って、重盛は長い溜息をついた。

 視線を落とすと猫と目が合う。そのまま、躊躇いもなく甲冑の肩へ飛び乗ってくる猫に、

どうやら主君の元まで運んでゆくのは己へ課された御役目らしい、と重盛は悟った。

 机の上には主君の置き忘れていった黄金の団扇が、異国の陽光を受け輝いている。

『羽柴筑前守 六月八日 秀吉   亀井琉求守殿』

 存在しない官職名が大書されたそれは、かつて主君が太閤より賜りし御墨付でもあった。

 この薄い団扇ひとつを得た代償に、大勢が無念の涙を流し、また失望し去っていった。

『皆の者、安堵せよ。――これこの通り、天下の御墨付きを頂き申した』

 喜々として黄金の団扇をかざしてみせた、かつての主君を思い出す。

「……乱心。亀井琉球守、乱心――か」

 さきほどの磯江の叫びを思い出し、重盛は呟く。

「――忘れておった」

 不意に陣幕の内側へ大股で戻ってきた主君が、むんずと団扇を掴み上げた。

 そのまま陣羽織の内へしまうと、傍らに立ち尽くす重盛へ、空いた手指を突き付ける。

「それと重盛。こたびの出兵に際し、すでに琉球守は名乗らぬ」

 肥州からの出港前、舟の前へ手勢を集め、何か賑やかに宣言していたのを思い出す。

「これより儂は――亀井、台州守だ」

 やはり乱心している、と重盛は思った。

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