癒し枠になり損ねた人型のペット

多分寿限無なんだろう。考ええるときが多分一番苦戦した。それにしてもひどいネーミングセンスだな。いったいどこのどいつが名付けたんだよ(すっとぼけ)

なにが悲しくてヌコ様にあんな謎の名前をつけなきゃなんないんだ。


        🐺   🐺   🐺   🐺   🐺


煙が明けるとそこには小柄な猫耳の少女がいた。それを見て俺は

――――思いっきり蹴りかかった。


「ギニャッ!?危ない!」

「猫を返せ!」


俺は怒った。そりゃそうだろう。だってさっきまで目の前にいた猫がいなくなってこいつが現れたんだもん。絶対こいつが俺のペットの猫である''天恵、天啓、後光の中心、解説口調の、破壊末・創造末・模倣末、萌えキュンところに尊死ところ、吸いたくなるの吸わせてくれ、シコウ・シコウ・シコウのエクスプロージョン、エクスプロージョンのアウトローのペット人気1位の、兆救命ちょうきゅうめい救命きゅうめい''をどこかにやったんだ!


「私はご主人が先ほど買ってくれた猫です!」

「どこがだよ!お前がもしさっき俺が買った猫だとしたらなんで人間のペットショップで神が売られてんだよ」

「うぐっ」

「え、なんか心の傷えぐった?ごめん」

「いやいいんですよ」


確かにそんなことはどうでもいいか。


「そんなことより猫だよ」

「だから私がそのさっき買ってくれた猫なんですよ!」

「証拠を見せな。論より証拠だよ」

「分かったよ。ご主人様。―変身!」

「ご主人呼びやめてほしぃぃ」


煙が再度周りを覆ってから煙が切るまでは先ほどと違って数秒でバステトがいた位置に天恵、天啓、後光の中心、解説口調の、破壊末・創造末・模倣末、萌えキュンところに尊死ところ、吸いたくなるの吸わせてくれ、シコウ・シコウ・シコウのエクスプロージョン、エクスプロージョンのアウトローのペット人気1位の、兆救命ちょうきゅうめい救命きゅうめいがいた。


「まじかよ」

『マジですよ!これからよろしくお願いします!――ご主人様!」


会話途中に人型になりそう言って跪く。


「これからよろしくな。天恵、天啓、後光の中心、解説口調の、破壊末・創造末・模倣末、萌えキュンところに尊死ところ、吸いたくなるの吸わせてくれ、シコウ・シコウ・シコウのエクスプロージョン、エクスプロージョンのアウトローのペット人気1位の、兆救命ちょうきゅうめい救命きゅうめい(笑)」

「その名前だけはやめてください!」

「じゃあバステトでいっか」

「せっかくなので名前つけてくださいよ~」

「じゃあ…きゅうべ、いや確か進化先で水だけなかったはずだから。水無みなでいいか」


水がなかったとはどういう意味かは自分で考えてみてくれ。

なぁに。すごく単純で分かりやすいさ。


「お前部屋どうするの?この家2つしか部屋ないよ?」

「増やせばいいじゃないですか」

「??」

「??」

「解説します。神は自分の家の大きさ等は自由に変更できます。なので部屋を増やすことも可能です。それこそアフロディテ様は靴だけで部屋を3つほど用意するほどには部屋は大量に作れます」

「やり方教えてよ」

「部屋のイメージを思い浮かべながらリフォームと念じるんですよ」


俺は現状の部屋の構図を思い出しながら「リフォーム」と念じる。するとリストのようなものが出てきて家の中をかなり改造できるようだ。

バステトの部屋は…廊下追加しまくってその先でいいかな。


「こんなふうでいいか?」

「ご主人様!?なにこのすごい不規則にグネグネ曲がってる廊下!」

「お前の部屋に続く廊下だよ」

「いじめ?」

「いや配信の時に映られるとかが嫌だからできるだけ遠くにと思って」

「さすが。外道ですね」

「あ、話は変わるんだけどね。ご主人様にでn」


俺はその時何かを言おうとしたバステト改め水無の口を押さえておく。何かが聞こえたわけじゃない。ただ聞いてはいけないような気がした。つか俺が聞きたくない都合の悪いような話な気がした。


「――…ぷはぁ。急になんなの?伝言を伝えようとしただけなのに」

「その伝言が面倒ごとっぽそうだから口をふさいだんだよ」

「面倒ごとってただ最高神たちが集まる集いにご主人様が招待されただけですよ?」

「やだなぁ。最高神たちの集まりに行くとか面倒だなぁしかも俺宛って聞いちゃったしなぁ」

「行くしかないですね」

「つかバステトって確かラーの目みたいな感じの役割じゃなかった?つまりお前の視覚を共有してラーは俺の行動を監視しておきたいのか?」

「多分ばれるからやめておくと父上は言ってましたよ。それでこれが招待状です」

「なるほど」


俺はバステトから一封の手紙を受け取る。中には紙が入っており時間と生き方が記載されていた。


「今日の夜10時に自動で招待か」





夜9時30分。俺は配信をしていた。内容はもちろん昨日夜から今日の丑三つ時にかけてプレイした妖怪ウォッチ2の続きだ。

招待されるまで残り30分。ゲームの配信は55分に止めて用意をするつもりだ。


「さて、このペースだとちょうどクエスト消化終われるかな」


【もう終わんの?】

【昨日ぶっ通しで8時間やったのに今日は2時間だけなの?】

【いや逆だろ昨日8時間やったから今日2時間なんだろ】

【ブラウザバックするかぁ】


「いや?配信はまだ続くよ?ちょっとねぇ」


【意味不】

【何すんだよはよ教えろ(ノシ 'ω')ノシ バンバン】

【そうだぞ(ノシ 'ω')ノシ バンバン】

【そうやって焦らすとブラバすんぞ!】


「もうしょうがないなぁ。実はねぇこの後10時から予定があってそこを配信しようと思ってるんだよぉ」


【盗撮乙】

【肖像権の侵害】

【犯罪者!】


「いやお前ら無断で自己中正義振りかざすためにSNSで人の顔さらすやん。それで肖像権の侵害唱えるとかキチガイすぎない?」


【それもそうだな】

【じゃあいいや】

【手のひらドリルな奴が多過ぎるて草】

【まずこいつが会うのって神だろうから肖像権もくそもねぇだろ】


「はっはっは言えてる。おっとそろそろボス戦だな」


今回戦うボスはこの作品以降一度も出てこなくなるという悲しきボス。ふにふにの方でも仲間にすることができないし他のクエストボス(主にすずめのあいつ)は3で色違い出たのに。というか3からいなくなってるし、可哀そうw。


「弱いなぁ」


【レベル差見ろ】

【お前自分が何してるかわかってる?】

【必殺無限攻撃バグやめてから言ってもろて】


必殺無限攻撃バグとはその名前の通り必殺を使うことでキャラに無限に攻撃をさせるものである。やり方はご自分でどうぞお調べになられて。


「さて今日始める前に裏作業でクエストに必要な妖怪は集めきってるんだよ。おかげで金の出費がひどいけどね」


【初手青信号を走り回ってたやつがなんか言ってるんですけど】

【あれで中けいけんち玉乱獲してたのはいい思い出】

【思い出?】





「さて。じゃあ妖2はここまで!ここからはリアルの配信になるよ」


そして画面が切り替わりパソコンの画面が映った現実の映像が流れる。


「現在の時間は57分。後3分でこの手紙の力でどこかに飛ばされるんだ」


【どこかてw】

【なんで招待状?】


「知らん。いろんなとこの最高神たちに呼び出し喰らった」


【なんか悪いことした?】

【配信が最高身体の癪に障った?】

【↑随分と理不尽だなww】


「おっと、そろそろだね。足元に魔法陣的なのが描かれ始めた」


その魔法陣は数十秒ほどで完成し俺をどこかに飛ばす。もちろんカメラ付きで、だ。

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