第15話

ふと、目が覚める。


目が覚める?あぁ私は座って寝ていたみたいだ


身体を起こそうとしたが立てなかった。


下を向くとロープで縛られていた


どうして?

何がおきたのか理解ができず混乱していると、コツコツと、足音が聞こえてくる。


多田野光だった。


「そんな顔すんなよ綾華のためなんだ」と彼は言う。


「もう殺したのに?」


「もう嫌なんだ。」

突然悲しそうな顔をして彼は言う。


彼はナイフを持っていた。


私が持ってきたナイフだ。


そういえば、なぜ彼は、私の荷物を知っていたのだろうか?


全く関係ないことが頭をよぎる。


彼が近づいてくる、もうおしまいかな


どうにかして綾華の敵を打ちたかったんだけどな


彼に睡眠薬を飲ませられる。


意識が朦朧としてきた。


彼の顔がとても苦しそうな顔をしていたような気がする



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