詩 お題「星」

星選び


 貴女あなたの夫に組み敷かれ

 天窓の向こうぼんやりと

 儚く見える春の星


 わたしは貴女が好きなのに

 わが身に宿るは

 彼との過ち

 

 見果てるべきは

 双胎そうたいの星か

 星朧ほしおぼろの恋か


 わたしが好きなのは貴女だけなのに、貴女の夫に孕まされてしまいました。わたしは双子の赤ちゃんと生きるべきなのか、貴女との恋を貫くべきなのか。どちら選べば良いか春の星に問いかけるのですが、(春の星は)ただぼんやりと夜空に浮かんでいるだけで、何も答えてはくれないのでした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る