エボンリルの天使。♡ あなたを救済に来ました ♡

猫野 尻尾

第1話:あなたを救済にお伺います。

新たに再構築、再編集しました。



マルチバースとは「現実世界とは別に存在する複数の平行現実世界や

宇宙のことを言う。


「あなたを救済するため」と言って僕の前に別世界から天使がやってきた。


救済って・・・なんの?

俺は優しい両親にも恵まれてるし、女の子にモテない訳でもない。

友人もいるし体だって健康、な〜んも不自由してない、そりゃ生きてたら

多少の不満もあるけど今んところ充実はしてる。

だから不幸だって思ったことは一度もないんだ・・・なのに・・・。


ある日、郵便ポストに僕宛の手紙が届いてて、


「あなたを救済にお伺います・・・リボン・ヘブンドールより」


そう書いてあった。

今時、手紙って・・・スマホにメッセージ送れよ。


リボン・ヘブンドールって・・・誰?・・・外人?

ここは日本だぞ?・・・エアメールか?

なんで知らない外人の女性から俺宛に手紙が来るんだ?

しかも頼んでもないのに救済って?・・・おかしいだろ?


現れては消えるクエッションマーク・・・ただただ首をかしげるばかり・・・。


俺の名前は「藤井 圭介ふじい けいすけ」23歳、大学生。

現在郊外の安アパートの一階の入り口から一番手前の部屋で独り住い。


外国人の女性らしき人物から俺宛に手紙が届いたことに理解できないまま

三日が過ぎた、


で、ある日のこと俺は仕事に行こうとアパートを出た。


「おはようございますぅ」


「ん?」


どこからともなく女性の声が聞こえた気がして俺は左右を確認した。


「空耳か?」


「上ですけどぉ」


そう言われて俺は自分の頭上を見上げた。


「え?上?」


そしたらそこに・・・レースがいっぱいついた白いワンピースをを着た女性が

空中に浮かんだ状態で僕に向かって小さめに手を振っていた。


「どうも〜」


「えええええ〜〜〜?」

「う・・・浮いてる?・・・人が浮いてるって?・・・うそだろ?」


「ちょっと待って、降りますね・・・」


そう言ってアイドルみたいに可愛い女性が俺の目の前に降りてきた。


顔がめちゃちっちゃくて見た目は俺と変わらないくらいの歳格好。

髪は長めで薄めのピンク・・・お目々ぱっちり、目の色は吸い込まれそうなくらい

のグレーっぽいブルー。

鼻が高くて、身長も僕より高そう。

さらに、なんじゃらほいって言うくらい定番のように可愛い、超可愛い。

まるで人形みたいだ。


って言うか、どう見ても外人だろ?・・・なのに日本語しゃべってる。


「あの、そんなに見つめられると恥ずかしいです」


「あ、ごめんなさい」


「どうも〜・・・改めまして、私、天使の「リボン・ヘブンドール」って言います」

「あたなを救済に参りました」


「天使?・・・リボン?・・・ヘブン・・・ああ、あの手紙の・・・」


「お手紙でもお伝えしましたようにあなたを救済に来たんです、私」


藤井 圭介ふじい けいすけさんで間違いありませんよね」


「そうですけど・・・」

「ちょっと待って・・・質問、ここ日本ですけどなんで西洋の天使さん

がここにやってくるんですか?」


日本だと、たとえばお釈迦様とか観音様なら分かりますけど・・・。


「はい、たしかにあなたから見たら私は外人なのは、たしかですけど

実は私はマルチバースのエボンリルってところからやって来たんです」


「マルチバース?・・・エボンリルって?・・・なにそれ?」


とぅ〜び〜こんて乳。




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