「まだ勇気が足りない」


「髪のびたね」母に聞かれ私は頷く。長い子が好みだと気になる彼が言っていた。クラスで一番髪の長いあの子の事が好きなのかな。ううん、好みの話だもん。もう少し伸びたら告白しよう。そう思ってたのに、母が美容院の予約をいれちゃった。「いつもの長さで」母を否定出来なくてまた最初からやり直し。



「長い髪が好き」彼女が友達と話してる。そういえば好きなタイプを聞かれたな。流行ってる?好きなタイプを聞くことが。好きな人がセミロングな彼女だとバレたくなくて長い髪が好みだと答えた。数ヶ月後。「伸ばしてるの?」悪友に聞かれ俺は苦笑いを浮かべる。彼女は伸びてた髪をまた元に戻していた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る