藻太郎によるラブコメ(タイトル未定)

ネオミャウ太

第1話

「おい、昼飯買ってこいよ」


 俺は弱そうな見た目だからか、学校では郷田にパシリにされている。


 郷田に言われた物を買ってくると

「遅いぞ、次からはさっさと買ってこいよ」


 と馬鹿にされた後、俺は自分の席に着く。


 学校が終わり、速攻で家に帰るとベットに入る。


 この生活がいつまで続くのだろうと悩んでいると飼い猫のみーちゃんがこちらに寄ってきてスリスリしてくれたので俺はお礼の気持ちでみーちゃんを撫でる、するとみーちゃんは喜んだのかゴロゴロ言ってくれる、癒されるーな、ありがとうと感謝を心の中で言っていると瞼が重くなってきたのでそのまま眠る事にした。


 誰かの声で目覚めるとみーちゃんは既に居なくなっており何処に行ったのだろうと思っていると


「藻太郎、降りてきて頼みたい事があるのよ」


 下から母親が呼んでる声が聞こえてきたのでリビングに行くと母親が


「藻太郎、悪いんだけど、コンビニでみーちゃんのおやつを買って来てくれない」

 と言ってきたので仕方ないなぁと思いながら


「分かったよ、行ってくるよ」


 と言って俺はコンビニに行く事にした。


 コンビニに行くといつもはいない不良がたむろしており、やだなー関わりたくないなと思いながらコンビニに入ろうとすると不良のリーダーらしき人がこちらに向かって


「何ガン飛ばしてくれてんじゃ」


 と怒鳴ってきたのでやばい、やばいと思い固まっていると不良は顔を赤くして


「何ガン飛ばしてくれてんじゃ、そんなに見つめられたら恥ずかしいじゃねーか」


 と言ってきたのでこれって相当やばいのかと思いつつも怖くて動けず固まっていると不良は顔を隠し


「そんなに見つめんなよーー照れるじゃねーか」


 と何処かに走り去ってしまう、どういう事?と理解が追いつかないでいると残っていた手下の不良が

       「「姐御」」

 と呼んできたので更に状況が読み込めないでいると手下の不良の一人が


「誰にも惚れた事が無い兄貴を惚れさすなんて、姐御、さすがですね」


 と言ってきた、頭の整理が少し落ち着き姐御って事は女に見られてるって事かと思い


「俺、女じゃないよ、男だ」


 と反論すると手下の不良の一人がじーっと見てきて、


「良く見なくても男でしたね、だとしたら、何故兄貴は惚れたのでしょう」


 と聞いてきたので知らないよと思いつつ


「あの、もう、行って良いですか?」


 と恐る恐る聞くと手下の不良達は笑いながら


「そんなにびびらんで下さいよー、もう俺たちの仲なんですから」


 と意味不明な事を言ってきた、俺たちの仲とは?と疑問に思いながら


「じゃ、こちらで失礼しますね」


 と頭を下げて挨拶すると手下の不良達も頭を下げて


「「お疲れ様でした、兄貴」」


 と挨拶をしてきたので俺は当初の予定の物を買いにコンビニに入る。


 コンビニに入り、牛乳を買い終わると不良達は居なくなっていたので絡まれないで済むと思いながら俺は帰る事にした。


 家に帰り、食事を終えた俺はベットに転がり今日の事を思い出して、なんだったんだろうとそんな事を考えていた。


 次の日、嫌だなぁと思いつつも登校するといつものように郷田が


「来たな、おい、ジュース、買って来いよ」


 と言われたので仕方なく買いに行きジュースを郷田に渡すと


「おう、ご苦労、昼休みもちゃんと来いよな」


 と命令してきたのでやだなと思いつつも


「うん、わかったよ」


 と返事をするのであった。


 ホームルームの時間になり教師が教室に入ってくる、すると教師が


「今日は転校生を紹介する、辻井、入って来い」


 と紹介すると昨日コンビニで出会った手下の不良の一人が現れたので驚いていると辻井がこちらに気づいたのか俺に向けて手を振り


「兄貴、この学校だったんですね、一緒になれて嬉しいっす」


 と言ってきた、すると教室の皆んなが不思議そうな顔でこちらを見てくる、それに対して俺は恥ずかしいなぁと思いながらも手を振り返さないとやばいかなと考え、辻井に向かって小さく手を振る、すると辻井は笑顔になって、手を振り返してくる、すると教師が一回咳払いをして


「辻井、そろそろ自己紹介をしてくれるとありがたいんだが」


 と軽く注意すると辻井は頭を下げ、自己紹介を始めたのであった。


 自己紹介が終わると教師は辻井に席を案内し、授業が始まった。


 最初の授業が終わると辻井は真っ先にに俺の所に来て


「転校で心細かったですけど兄貴がいてくれたので嬉しいです」


 と言ってきたので昨日会ったばかりだし、ろくに話して無いんだけどなーと思いながら


「よろしくお願いします」


 と頭を下げると辻井は笑いながら


「畏まらないで下さいよ兄貴、俺たちの仲なんですから」


 と言ってきたので昨日から思ってたんだけど、俺たちの仲って?って疑問に思いながら


「よろしく、辻井さん」


「えー、兄貴、テルで良いですよ、さんなんていらないっすよ」


「えーっとじゃテル、よろしく?」


「よろしくお願いします兄貴」


 と挨拶をした後、何処かから見られながらくだらない話をして過ごした。


 それから、授業を受けて、授業の休み時間はテルと話して過ごしていると昼休みになる、俺は郷田に呼ばれているので郷田の所に向おうとするとテルがこちらに来て


「兄貴、一緒に飯食いません?」


 と提案してくれたが郷田が怖くて俺は


「ごめん、実は用事があってさ」


 と断ると郷田の所に向かって行く。


 郷田の所に着くと郷田は何故かいつもよりイラついていた、何があったんだろうと思いながら近づくと郷田はこちらを見て


「おい、あいつは誰なんだよ」


 と聞いてきた、俺はなんて答えれば良いのだろうと思っていると郷田は俺の胸ぐらを掴み


「あいつは誰なんだよ、答えろよ!!」


 と突然の出来事で固まっていると郷田は俺の胸ぐらを更に強く掴み


「あいつは誰なんだよ!!」


 と言ってきたのでびびって何も答えられずにいると


「兄貴を離せ」


 とテルが郷田の腕を掴む、すると郷田は俺から手を離し、テルを睨み


「兄貴とはどう言う事だ」


 とテルを問い詰める、するとテルは


「兄貴は兄貴だ」


 と返す、すると郷田は更にキレて


「どういう事だよ!!」


 とテルに殴りかかると、テルはそれを簡単に手で受け止め


「急に殴んなよ、怪我するだろよ」


 と余裕そうに答える、すると郷田は舌を鳴らし去って行く。

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