異世界へ転生したら化け物スキルだったので最弱のフリをする事にしました。

火雅ミノ狐

1話、目覚めた先は……

「喰らえ(°Д℃)超必殺、すんごく痛ぞ剣、ハァァァァァァッッ。」


騎士風の青年が高価な長剣ロングソードを天高く振り上げ、イノシシの魔獣に向かって走り出す。


全体重を剣に載せ振り下ろすだが、見事外し地面に突き刺ささった剣は王様の剣状態になってしまった。


全く抜けなくなった剣と格闘する青年をイノシシの魔獣は容赦なく蹴り飛ばした。蹴り飛ばされた青年は地面を数回バウンドし、葉の山に頭から突っ込んだ。


「隊長ぉぉぉぉッッ‼️」


駆け寄る騎士達よりも速く、青年に突進するイノシシ。


すると、眩しい閃光が放たれた瞬間 ”ズドンッッッッ…” 空気の振動に強風の衝撃波の波か流れた瞬間イノシシの魔獣は綺麗に両断されていた。


「う~ん。まだ、力の調整が難しいな。」


「#&$◆□▲□■▽△□▲□〒※◎」


「おっと、言語、言語っと。」


「◎△△▽▲▲$…何者だと聞いている!」


「あー。旅の者です…はい。」


「おっ、言葉が通じた。旅人か、それにこれはお前がやったのか!」


「これは、(真実を話して絡まれても嫌だし。)先程の強風が気になりこちらに参った次第でございます。」


「そうだったのか。にしても凄い風だったな。うむ、旅も気お付けるように。」



「はい。ありがとうございました。」


藁から救助された騎士隊長はそう言い残すと仲間騎士達の肩を借りながら、自身の隊へと帰隊した。


「よし。みな、ご苦労、王都へ帰還するぞ!!」


王都へ行くなら、後を追わせて貰うか。

少年は、隊の後方から後を追った。


2023年、東京某所。斗坂学園正門


「そんじゃまたな~」


「また明日な~」


学園の生徒達が下校する間を忍びの如く間を


抜け、猫が通りそうな道を小走りで駆け抜け


た先のゲーム屋へと、急いだ。


「おぅ。ター坊。入ってるぜ。」


「ほんとか‼️ 早く」


「あ、あ、あ、あー。予約レシートだせ。」


「細かいな~(ブーブー)」


「バカヤロ、せっかく導入したやつ使わなくてどうするよ。」


店のオヤジは少年から予約レシートを受け取ると下ろしたての機会にレシートを読み取らせ、鼻歌混じりに倉庫から商品取り出してきた。


「ほれ、おまたせ。」


少年は、商品を受け取るなり急いで踵をかえして店を出ていくが目の前の歩道信号に捕まっていた。


ブツブツ言いながら待っていると、対面側で遊ぶ男児達。それを注意する女児。遊びにヒートアップした男児の手が女児に当たり。車道へ押し出される形となった。


「クソッ! 」


そう掛け声と共に少年は、一気に駆け出し、


女児を歩道に突き飛ばした直後、暴走トラックに跳ね飛ばさられた。 血塗れたゲームのパッケージが落ちた。


少年は震える手でパッケージを取ろとして、


そのまま力尽きた。


どれくらい眠っただろうか。小鳥の囀り、小川のせせらぎが聞こえる。


ゆっくりと体を起こすと。


綺麗な白髪で白い肌の少女が気づくとゆっくり立ち上がった。


「おはよう。」


「あ、あっ、あっ。おはようございます。」


「うん。うん。修復したようだね。」


少女は少年の身体を隅々くまなく見ると


笑顔で頷いた。そして。深々と頭を下げた。



「ほっん。とうにごめんよ。本来君はあの場で死ぬ筈では無かったんだょ。どちらかと言うと、君が助けたあの子が跳ねられる運命定めだったんだ。だけど、君は助けた。たからあの子が負うはずの運命を君が肩代わりした。個人的には良くやったと思うよ。だから褒美ううん、償いと言ったら良いかな。償いとして、君に。異世界に転生をプレゼントしたいと思ってるんだ。」


「異世界への転生?。」


「そっ。異世界へ転生。どうだろう受けてくれかな。」


少女は笑顔で語りかけた。(受けてくれないとボクが、冥界神さまに怒られるんだよね。)


「異世界では、その、能力チートとか使えるの?」


「チート……あぁ、特典。勿論だょ。この中から選んでよ。」


少女は指を鳴らすと。空中に羊皮紙の束が集まり一気に地面にバラけた。


「す、凄い。最強の剣に最強の魔術。どれも魅力的だよ。あの。この力は幾つまで選んでいいの?」


「1つま……う。2つ……」


ジーと少年に見られる少女は耐えきれす。


「…………7つまで、でいいよ。」


「うん。ありがとう!!」


少年は笑顔でお礼を言うと散らばった能力の書かれた羊皮紙に目を落とすのだった。



























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