私の罪状はただの害虫駆除

千華

第0話 序章

リーデル王国 未解決事件簿掲載

――――事故記録 No.44447444444

リーデル王国西部地方 名も無い村(通称 塵の村)

村が全焼

放火、事故、乾燥が原因、意図した事件、憶測は多いが、原因不明

火元は村唯一の学校

尚、加えて塵の村の住民9割もこの火により死亡

生き残りは西部地方の別の街に移送

現場調査に向かった大賢者は原因不明の事故として処理




少女 「ばっかみたい」

男  「それは、あの人たちのこと?」

少女 「当たり前。何が楽しくてガキに槍突き立てるの」

男  「君は自分がまだ子供だと自覚しているのか。感心」

少女 「からかってんなら殺す」

男  「それだからじゃないの?」

少女 「クソに振りまく愛嬌は持ってない。説教するなら去れ」

男  「それがこんな小さい子の口から出る言葉か」

少女 「からかってんなら殺す。二度目」

男  「あーそう。でも君にはこっちに来てもらう」

少女 「死ね」

男  「まだ日に当たってもらわないといけない。君のその力がある限り」

少女 「焼死体にするぞ」

男  「てことで、はい。今から君は、王宮に勤めるエリート魔法使い、王宮魔法

    使いの一員」

少女 「地上300mからの自由落下で落下死」

男  「これから、俺の先輩のとこ行くよ」

少女 「切り刻んで野生動物の餌にするか」

男  「君はリーデルの期待の新星だ。アリス・レズポンドさん」

少女 「いや、やっぱり光で八つ裂きに――・・・何で名前知ってんの」

男  「なんか、ここまで会話が成り立っていたことが奇跡みたいだな」



数日後。

リーデル王国に、一人の新たな王宮魔法使いが誕生した。

名を、アリス・レズポンド

出自、経歴共に不明ながら、世界で唯一、蘇生を可能とする魔法使い。

魔法医師と表する者が多いが、一部の上の者たちは彼女を、

「最狂の魔法使い」と評する者も何故かいる。

何故かは知らないが。

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