ポテちゃん茶道教室

ポテろんぐ

第1話 試合形式

 アメフトみたいな感じにしてみたらどうだろう?


 まず、お茶の先生がクオーターバックの人の場所に配置して、そこに座布団とかお茶を淹れる道具をセットする。

 で、相手の人らはお茶の先生がお茶を淹れるまでに、お茶道具とかヤカンとかを蹴飛ばしたり、先生にタックルをしたりしてお茶を淹れさせない様にする。

 もちろん、先生はそれを恐れて急いではいけない。今まで通り、ゆっくりとお茶を淹れる。生徒はその間、先生を守り続ける。


 で、お茶ができたら、そのお茶をゴールまで持っていくのが先生の仕事。その間、敵のタックルを掻い潜る。

 タックルされてお茶をこぼしたら、その場から淹れなおす。


 それで、ゴールまでお茶を運んで、そこでお茶を飲んで貰えば終了だ。気管支に入ってお茶を吐き出したら、最初からやり直し。

 そこまでいかにお淑やかに、静かに、優雅に、煌びやかに、そしてオリジナリティーを競う。


 ゴールまで運んで、何点入っても意味なし。

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