第13話 悩みごと

「どうしよう・・・」

「まぁまぁ、大丈夫だよ・・・獣牙もそんなにメンタル弱くはないし」

「でも、僕のせいで獣牙が傷ついていたら・・・僕、どうしよう」

さっきから同じことばかり言って、頭を抱えている琉生。

「大丈夫」

「梨々花は、なんでそう言い切れるんだよ!?」

「それは」

梨々花は琉生をまっすぐ見つめる。

琉生には見せたことのない真剣な顔つき。

「獣牙は、そんなに心が弱いわけではない。それに、すぐにふざけたり心が弱かったりしたら、獣牙なんか琉生と友達にならない。させない」

「う・・・」

「私は獣牙を信頼しているからそう言える。理由はこれだけ」

「明日、また学校に行く。絶対に行く。そして、に謝りに行く」

「私もそうしたほうがいいと思う」

梨々花と琉生は、笑みを交わした。

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