第10話 食レポにチャレンジ!

「琉生、食レポやってみようよ」

「しょ、食レポ?」

「あれ、知らない?」

「うん」

「食レポっていうのはね、自分が食べた食べ物を美味しかっただとか、クリーミーだとか言うやつだよ。いわば感想」

「ふーん・・・やってみたい」

「良かった」

「じゃあ、やるよ」

「楽しみ!」

琉生は、こほんと咳払いをすると。

「これが僕の買ったコンビニスイーツです!ジャーン、チーズケーキ!とってもクリーミーで美味しかったです!・・・」

「私が言ったのと同じじゃないかい」

「ははは」

「ふふ」

すると。

梨々花は、琉生の方に倒れてしまった。

「なっ・・・え・・・?」

すやすやと寝息を立てる梨々花。

「なんだ、眠っただけか・・・」

「いつも頑張ってくれるもんね」

梨々花の寝顔に、琉生は、ドキッとした。

「何だ、この感情は?」

でも、嫌な気分じゃなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る