第4話 梨々花と琉生

            ピーポーピーポー

病院に向かって行く救急車。

(全部、私が悪いんだ・・・)

あのあと。

グラっと体が傾いた琉生は、窓から落下。

梨々花の部屋は二階。

下にはたくさんの木があるため、クッションになり、命には別状がない可能性が高い。

だが、梨々花の顔は暗い。

万が一、命の危険があったら・・・?

そんなことを考えているうちに、もう病院についた。

1時間に渡る精密検査。

梨々花は待合室のソファで座っていた。

大好きな漫画の最新巻があったが、読む気になれない。

琉生の親は、琉生が小さい頃に亡くなってしまった。

だから、わたしが親の代わり。

「琉生くん、命に別状はないようですよ」

一週間、琉生の様子を見続け・・・

そして、琉生は目を覚ました。

「琉生・・・!」

「・・・????誰ですか?」

「は?」

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