憎悪から生まれし魔王〜生きる気力を無くした魔王、地球に帰還する〜
ここあみるる
異世界転生編
魂の抜粋
「はぁ...どうするかのぉ。新しい魔王を用意しないといかんなー」
初老の老人が嘆いていた。
この老人はいくつかの世界を任されている神である。今その管理をしている世界のひとつ、ヴラカスが滅亡の危機を迎えていた。
このヴラカスという世界は魔王がいなくなった途端に人間同士で戦争を始め、滅びるまで戦うというバカみたいな世界である。
そしてつい先程、勇者が魔王を討ち取ったのである。
「まずい、どうしようか。わし、魔王の作り方忘れたwまあ適当に作ってみるかのー」
そうして神はこの世界だけでなく自分が管理しているすべての世界の憎悪を集め始めた。
そうして集まった巨大な憎悪の黒い塊を見て、
「すっげぇwこれ絶対に失敗じゃろ.....wこれどうしよう(^^;)」
制御不能になりかけていた。
少しの間、神は考えた。
「そうじゃ!!わしの管轄下ではないが、地球という星の日本人はなんか、こういうような制御とかそれっぽいの得意と婆さん女神が言っておったの〜ニヤ」
そこからの行動は早かった。地球を管理している神にバレないように死んだばかりの魂を地球から抜き取り、自分の世界に引き込んだのである。
「ここから人間の説得すんのだりぃwまあ、断られても無理やり行かせるがの〜。少し神っぽく気張るとしようかのー」
神は魂に言うことをきかせるため、説得に向かった。
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