金沢駅

 金沢を訪れるのは3度目になる。4年前の夏、1年前の冬にも訪れた。

 「弁当忘れても傘を忘れるな」とよく言われるように、冬の金沢はにわか雨の楽園だ。


 この警句は金沢を旅する上でかなり重要な意味を持つ。

 まず、傘はあった方がいいということ。折畳み傘だと少し心もとない。


 次に、雪はあまり降らないということだ。

 雪国の人なら、雨が降るくらいには温かいのだなということが伝わるだろう。


 今回、金沢の玄関口である金沢駅に降り立ったのは午前11時過ぎのことであるが、雨は降ったりやんだり。


 駅の東口、兼六園方面に出ると、ランドマークとなっている鼓門がお出迎えしてくれる。雨の街だけあってアーケードが多いのはうれしいポイントだ。


 そしてさすがは城下町。アーケードのデザインであっても洗練させずにはいられないらしい。


 一人旅が好きなのだが、今回は仕事の仲間と男3人旅。駅に集合の手はずになっていた。

 さっそく昼食を取るべく近江町市場へ向かう。大通りを道なりに1㎞、歩いて15分の距離である。

 もちろん、大降りの雨も4人目の道連れである。

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